【utit】私 の 唯 一 の 友 達 だ っ た 君 が 私 を 忘 れ た 理 由【mfmf】

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私は一ノ瀬先輩に、坂田は浦田先輩に丸付けをしてもらい、回答用紙を返してもらった。
私は、点数のところに書いてあった数字に驚きを隠せなかった。

『さ、坂田･･･私！８７点だった･･･！』

「ぼ、僕･･･８８･･･！」

「『３０点未満を脱出したーーーー！！』」

坂田とハイタッチをして喜びを共有した。
家宝にしよ、なんて自分でも自覚するほどの変なことを考えながら、小テストを半分に折ってポケットの中にしまった。

「こんな基本的問題で８０点台を取って喜ぶのはさかたんと水上さんくらいでしょうね･･･」

「それは言わんといてあげて、まふくん」

なんか失礼な言葉が相川とセンラさんの会話で聞こえたけど、嬉しかったから聞かなかったことにした。
たしかに、相川が言った通り基本的なことだけど基本は大事だし、なにより初の８０点台だった私と坂田にとっては貴重なテスト。

『やっぱり額縁に飾ろうかな』

「テストを額縁に飾るのAくらいやけど、家に来た友達が笑ってまうからやめといた方がいいと思うで」

志麻くんに本当にありそうな例えを提示され、反対されたため渋々とやめることにした。
不意に、私の横の床に目がいった。
落ちていたものに驚いて、すぐに拾った。

『･･･これ･･･』

なぜなら、勿忘草が縫ってあったお守りだったからだ。
だってこれは、私が作って真冬にあげた物だったから。

「あ！それ僕のです！」

相川が私の手にあるお守りに気付いて、私からお守りを受け取った。
相川はまたさっきまで座ってた席に私は一ノ瀬先輩に名前を呼ばれるまで、ずっとさっきのことでボーっとしていた。

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