【utit】私 の 唯 一 の 友 達 だ っ た 君 が 私 を 忘 れ た 理 由【mfmf】

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教える側がどう教えたらいいのか分かってきたのか、昨日よりも勉強会がスムーズに進んだ。
たった２日しか教えてもらってはいないが、確実に教えるのが上手くなっているということは私でも分かった。

『皆、なんか教えるの上手くなったね』

「うんうん！めっちゃ分かりやすかったで！」

『分かりやすかったって･･･坂田さっきまで、え？って連呼してたじゃん』

坂田はしーっ！と口の前に人差し指をたて、私の口をおさえる。
私の口をおさえなくとも、もう皆分かっていることなのに、なんて思いながら坂田の手をゆっくりと外した。

「なぁ、結構理解してきたみたいだし、そろそろやってみるか？小テスト」

『小テスト？･･･誰がつくるんですか？』

「小テストはもう作ってある。昨日の夜に、俺と浦田くんで作ったやつ」

問題用紙と回答用紙を一ノ瀬先輩に手渡された。
坂田の問題用紙をチラッと見ると、私とは少し違う内容が書いてあった。
私と坂田に合わせて作ってくれた小テストなのだろう。
私の問題用紙に視線を戻し、問題を見た。
問題はこの２日間で教えてもらった内容だった。
分かるところから回答を書いていく。
こんなにスムーズに回答を書くのなんて初めてだから、私は自分に驚いている。
これもきっと教えてくれた皆のおかげなんだろうなと思いながら進めていく。
始めてから３０分で全ての問題を解き終わった。

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