1章 初めましてなのか? ページ2
今は放課後。
私は耳にヘッドフォンをしながら校門へと向かって歩いていた。
高校生になって1ヶ月になるが、結構充実した毎日を送っている。
ボッチなことを抜いて。
『おかしいなぁ、なんでだろう』
中学生、高校、まだ友達が出来ていない。
なぜなのかと聞かれたら、私が聞き返したいくらいなのだが、まず聞く相手がいない。
小学生の高学年の頃にだけ、仲の良かった男の子がいたけど、中学が違かったらしく、小学校以来会っていない。
中学はなぜかよく分からなかったけど、人がよってこなくて一人だった。
高校は友達ほしいな〜って思っていたけど、印象に残る人がそんなにいないし、まず話しかけられない。
でも、一人だけ、最近よく話す人がいる。
隣の席の、坂田優という男の子だ。
明るくて、優しくて、クラスにもよく溶け込んでいたけど、私にも普通に話しかけてくれて、すぐ仲良くなった。
あと、話がよく合ったということもある。
あんなにいい人がこの世の中にはいたんだと思いながら音楽を聞いていると、校門の前に見慣れた赤髪が見えた。
私はヘッドフォンを首にかけ、近付いた。
坂田は携帯を手に持ちながら、キョロキョロと何かを探すように辺りを見回していた。
私に気付き、Aちゃ〜ん!と名前を呼び、ニコッと微笑む坂田。
『・・・坂田何してんの、ボッチなの』
「会ってそうそうグサグサくる言葉を言ってこんといてーな・・・ちょっと人を待ってん」
『人・・・前に話していた幼馴染み?』
私がそういうと、当たりとでもいうかのように大きく首を縦に振る坂田。
へーなんて棒読みでいいながらヘッドフォンをまたつける。
『それじゃ』
私は呟くように言うと、校門を通って帰った。
後ろで、懐かしいような声がしたような気がしたけど、気のせいだと思い振り向かなかった。
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あづの ひみ(元朝日菜薔薇)(プロフ) - 桜鈴(みすず)さん» ありがとうございます。私は東京なのでいつ感染するのかとビクビクしていましたが、桜鈴さんのコメントを見て頑張ろうと思いました。桜鈴さんもコロナに負けずに頑張りましょう。 (2020年4月13日 11時) (レス) id: 519239ae11 (このIDを非表示/違反報告)
桜鈴(みすず) - これからも頑張って下さい。コロナウィルスに負けないよう、群馬から応援し続けていますね。 (2020年4月13日 7時) (レス) id: 3e552d64a0 (このIDを非表示/違反報告)
あづの ひみ(元朝日菜薔薇)(プロフ) - 桜鈴(みすず)さん» コメントありがとうござます。私もこんな物語があったらと思って書いていることが多いので、同じ気持ちの方がいてくれて嬉しいです。私の作品を見て泣いてくれてありがとうございます。 (2020年4月12日 11時) (レス) id: 519239ae11 (このIDを非表示/違反報告)
桜鈴(みすず) - 何度か、泣いてしまいました。こんな物語があったらよかったのに。 (2020年4月11日 23時) (レス) id: 3e552d64a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あづの ひみ(元朝日菜薔薇) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/AdAsnhmp/
作成日時:2020年1月18日 15時