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NO.30 ページ4

「頑張って捕まえてくれ。」



私はそう言える立場じゃない事くらい知っている。


本当は真選組に今すぐにでも戻って、私の安否を確認させてから晋助のしようとしている事を話さなければならない。


そんなの知っている。


でも出来ない。


私は晋助と一緒になることは出来ても周りの目は私にとって苦痛でしかない。


晋助は言った。



「もうお前がここにいる意味はないと感じたら好きにすれば良い。だが少しでも俺の側にいたいと思うなら、離れるな。」



その言葉が、私をここに縛り付ける。



「副長……総悟……局長……。」



一人一人の名前を呼んでも誰も返事をしない。



私に心置無く話せる人物はいなくなってしまった。



「帰ったら、寝よう…」



この苦しい気持ちを少しでも軽くしたい。


少しでも、苦しみから解放されたい。




顔を隠して屯所の前を通ると、中から懐かしい声が聞こえてくる。



「皆、元気そうで安心した……」



安心した反面、どこかに私の存在が忘れ去られてしまったようにも感じてまた苦しくなった。




宇宙船に戻ったら、万斉と、また子、変態だけが話し相手。


晋助に会ったら必ずキスどころじゃなくなる。



「ただいま」


「おかえりなさいっす!!!」


「ただいま、また子。万斉は?」


「向こうで三味線を引いてるっすよ。」


「ありがと」


「ちゃんと寝るんすよ?目の下に隈が出来てるっす。」


「目立つ?」


「Aは肌が白いっすから。」


「そっか…。うんちゃんと寝るよ。」



会話を終え、万斉のいる所へ向かう。



「ば………」



部屋には万斉ではなく晋助がいる。謀られた。



「また子め……」



バレないように少しずつ晋助のいる部屋から離れていく。


が、運悪く足元の板が軋んでしまった。



「…A……いるのか?」



バレたら出ていくしかない。



「えぇ。」



晋助の前に姿を見せる。



「こっち来い。」



言われた通り行くとやっぱり手を引っ張られ、晋助の腕の中に私は収まる。



「A、良いか?」


「駄目って言ってもするくせに」


「よく分かってるな。」



そう言いながら晋助は私の身体を押し倒した。

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設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 真選組   
作品ジャンル:恋愛
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ルア(プロフ) - ゆむさん» ありがとうございます!!更新がんばりますw (2018年11月27日 22時) (レス) id: 4db871a03f (このIDを非表示/違反報告)
ゆむ - 更新頑張ってください!いつも楽しみです(*^_^*) (2018年11月27日 22時) (レス) id: 3bc7fc3849 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルア | 作成日時:2018年8月30日 21時

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