NO.29 ページ3
土方side〜
鈴の音が聞こえる。
まるで俺を呼んでいるかのように。
「そういやAも鈴が好きだったな…。」
ある日突然、いなくなってしまった俺の小姓として真選組で働いていた女。
戦いなどはあまりさせなかったが戦闘力は多分だが俺より上かも知れねぇ。
そんな事はどうでもいい。
突然いなくなったきり連絡が来ない。
夏祭りで浴衣姿で警備にあたっていたA。そういえば少し考え込んでいる様子があった。
(何で俺はあん時気付いてやれなかったんだ…。)
今でも後悔が募ってくる。
(すまねぇ…………。)
「すまねぇ、A……。」
そう呟いた途端、どこから現れたのか分からないほどのスピードで狐の面を着けた女が上から落ちてきた。
音もなくその場に佇む女。
俺は腰の刀に手を伸ばした。
「はじめまして鬼の副長殿」
そう言う女は、どことなくAに似ている。
「…てめぇ、誰だ……」
「見ての通り狐ですよ。通り名はないです。」
そう言う女の笑い方、仕草、全てがAに似ている。
「知らねぇな。」
女が首を傾げるとチリンッと鈴の音が聞こえる。
「まだ余り知られていませんからね。でもその内、貴方達は私を追うことになる。」
「あ?どういう──」
「どういうことだ」と聞こうとするが遮られる。
「私は高杉晋助の物!!!!!さぁ真選組よ!!!!私を捕まえろ!!!!!!!」
そう叫ぶ女。
「…そーか!!!!だったら遠慮無く!!!!!!!!」
と刀を抜きながら斬りかかるが避けられる。
「…捕まえろとは言ったが簡単に捕まる気はないよ。」
そう言い屋根の上に飛んだ。
「頑張って捕まえてくれ。」
そう言って走り去って行った。
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ルア(プロフ) - ゆむさん» ありがとうございます!!更新がんばりますw (2018年11月27日 22時) (レス) id: 4db871a03f (このIDを非表示/違反報告)
ゆむ - 更新頑張ってください!いつも楽しみです(*^_^*) (2018年11月27日 22時) (レス) id: 3bc7fc3849 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルア | 作成日時:2018年8月30日 21時