君はきっと世界で1番の名脇役だ。【３】

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「Aさん！」

「はーい！」

「今日の練習メニュー！」

「あ、ちょっと待ってなー！」




あの日から数日後。
やっぱりまだまだ忙しい早稲田のマネージャー。

男子バレーは人気が出てきたものの、マネージャーをかってでてくれる人は見つからず。
人気がある分、その人と親しくなりたいからという理由で入部希望をする子が多く、見た目に似合わず意外と体力使うマネージャーは人気がない。

体験の時点で辞めてしまう子が多い。




「今日は先これやろうか。その後いつも通りで」

「りょーかい。ねぇ、そのブレスレット最近よくつけてるね」

「あぁ、これ？いいでしょ」

「うん、可愛い」




たつが選んでくれて、たつがくれたのに、勝手にひとりで嬉しくなって舞い上がってる。




「あの、Aさん」

「はい？」

「大塚くん、呼んで貰えますか？」

「あ、いいよ」




可愛い子。
私よりもちっちゃくてふわふわしてて。

美容とか、ファッションとか全部に気を使ってそうな女の子。

めちゃめちゃ可愛い。


最近よく増えてきた、たつの呼び出し。

そして、それによく使われるようになってきた。
かませ犬みたいな。

いやまぁ、たつと仲がいいから仕方ないんだけど。

なんて思いながらもやっぱりどっかで引っかかる。

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