紅雪の記憶篇 ページ15
『お姉ちゃん、お姉ちゃん!
今日は何作るの???』
姉「んー…そうねぇ、チャーハンでも作るかな」
『チャーハン!!!Aチャーハン好き!』
姉「そっかそっか、じゃあ今日もお姉ちゃんの部屋で待ってるんだよ?」
『うん!』
お姉ちゃんは、お父さんとお母さんと私が一緒にご飯を食べようとしたら私の分のご飯がないことを知っているから
私と両親が一緒にご飯を食べる事を辞めさせて
先に両親にご飯を食べさせた後に私の元へご飯を持ってきてくれる。
『お姉ちゃん〜早く帰ろ〜!!!寒い〜』
姉「そうね、最近は冬だしもうそろそろ雪が降ってもおかしくはないわね笑」
『雪〜!!!早く降らないかなぁ』
姉「Aはほんとに雪が好きね。
そうだ!雪が積もったら2人で雪遊びしに行きましょう!!!」
『うん!!!雪遊びする!!!』
姉「ふふふ、約束」
『約束!!!!』
お姉ちゃんと私の二度と叶うはずのない約束。
男「おい、そこの女ども止まれ」
姉「ッ…なんですか。 いきなり女子供に剣を向けるなんて物騒ですね。」
『お姉ちゃん!!!』
男「はっはっはっ、なんとでも言うがいい。
俺たちはお前らの親にお前らを殺 すように頼まれただけさ」
姉「え…」
この時の私には分からなかったが、両親はお姉ちゃんが私に隠れてご飯をあげていることや遊んでること、傷の手当をしていることなどを
全て知っていたため、自分たちを裏切った姉を殺 そうとしたのだろう。
『なんで!お姉ちゃんは関係ないじゃない!!!』
姉「A!!!だめよ、落ち着いて!」
『…』
気がついた時には周りには
首だけになった男たちと
私の大好きな雪が紅く染っていた。
そして、姉は私をまるでバケモノを見るかのような目で怯えながら見ていた。
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作者名:ぷりん | 作成日時:2020年11月23日 0時