いちばん ページ23
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私にとっての いちばん は今も変わらず貴方なのに
貴方にとっての いちばん は相変わらず私じゃない
こんなに想ってるのに報われないの
「どうかした?」
『いいえ。何も無いわ』
そんな笑顔で私を見ないで
柄にもなく 勘違い してしまうでしょう?
そう と興味もなさげに呟く
「…ちょっとごめんね」
きっと彼女からの電話だろう
ねぇどうして私ではないあの子を選んだの?
気づいてないかもしれないけれど
あの子からの電話のときは私には見せたことの無い笑顔を見せる
嗚呼 狡い
「彼女から呼ばれたからもう行くね」
『構わないわよ
早く行ってあげたら?』
玄関まで送ると私の方を振り向く
きっといつものような顔をしてるんだろう
もう見なくてもわかるのよ
そっと私の唇にキスを落とす
そのまま振り返らずに出ていく貴方
嗚呼 本当に狡い人
私も 貴方も あの子も
何もかも狡いと思ってしまう
貴方にとっての いちばん は あの子 であって 私 ではないのに
こんな恋は知りたくなかった
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和音(プロフ) - 鮭大根さん» コメントありがとうございます!結構前の曲なので、もしかしたらどこかで聴いたことあるかもしれないです…!知らないのに知ってる気がすることって私もあります。笑 (2020年5月2日 1時) (レス) id: bf5ce3c5c8 (このIDを非表示/違反報告)
鮭大根(プロフ) - なんか知ってる曲だな〜と思って曲題を見たら知らない曲でした() (2020年5月2日 0時) (レス) id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和音 | 作成日時:2020年4月19日 3時