愛してる

不釣り合い ページ22

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私は…まぁ所謂ヤンキーみたいな見た目をしてると思う
ピアスも左右で4つは開いてるし、髪も金とはいかないまでもまぁまぁ明るく染める上に煙草も吸う

そんな私が何故か山本と付き合ってる
何処で出会ったとかは覚えてないけど多分大学だったと思う
にしても私を選ぶなんてなかなかセンスがない人だと思うけど



煙草独特の煙たさも
何のフレーバーかはわからない甘さも
キツい匂いもまだ慣れないけどまだ辞めれない
肺いっぱいに煙を吸い込んでゆっくりと吐く
灰を落とす


『山本、そっち風下だよ』

場所変わろう と言って交代する
山本は煙草が嫌いなくせに私が吸うときは必ずと言っていいほどいてる
何がそんなにいいのか知らないが私が吸ってるのをじっと見てる
それだけ

『何見てんの』

「理由はないよ」

『煙草吸う？』

「僕はいらない」

『そう。煙草やめろとかは言わないのね？』

「やめろって言ったってやめれないんでしょ」

『まぁね

…冷えてきたから中に戻らない？』

煙草を吸ってるときが唯一山本とゆっくり話せる時間なのかもしれない



そう思うほどに

煙たくて

甘ったるくて

やめられない



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