7話 ページ7
こうして2日後の午前8時。呼び出された時間より30分も早く雄英高校へ着いてしまった琥珀は、この前とは違い真っ黒に一輪の薔薇が描かれた着物に白色の羽織、それから赤色の日傘を差していた。
長い灰桜色の髪を耳下で緩くお団子にし簪を刺している。
｢産屋敷｣
『…ああ、イレイザーヘッド？だったかのう？怪我はどうじゃ？』
｢お前のおかげで特にはないがまあ少しばかり目に後遺症がある。俺の個性は目を酷使するからな｣
『ほう…個性を一時的に消せる個性、じゃったか？』
｢…知ってたのか？まぁいい、入れ。校長がお呼びだ｣
イレイザーヘッド、基相澤消太に連れられ琥珀は雄英高校の敷地内へと足を踏み入れた。その瞬間柔らかな風が琥珀の頬を撫でた。まるで歓迎すると言わんばかりに風が吹き荒れる。
『これこれ、よさぬか。これでは妾が進めんじゃろう？あとで遊んでやろう、だから待っておれ』
琥珀がそういえば風は静かに納まった。
｢…なんだ、？｣
『妾の個性じゃ。自然を操るからのう…操るまでもなく自然たちが勝手に力を貸してくれるのじゃ。』
「…自然、か。それは具体的に何を操る？」
『そうじゃのう… 自然を意のままに操ることが出来る。例えば、雨を降らせる、雲を晴らす、雷を落とす、とかじゃな。自然に関わることならば天候すらも変えられるのじゃ、あとは風や草、土とかじゃな。』
「…思ったよりもチートだな。」
『ちーと？なんじゃそれは』
「…いや、なんでもない。これに着替えてこい」
相澤に服を渡され、近くの空き教室で着替えを済ませる。すると琥珀はおお、と感嘆の声を漏らした。
『良い…！！！相澤！すごく良いぞ！！！』
「そうか、気に入って何よりだ。」
渡されたものは雄英高校の制服を着物風にしたもの。ブレザーは白の羽織に雄英高校のマークがワッペンとなってついており、スカートからワイシャツには着物の加工がされており、スカートはタイトめの長い足首まである長さだ。色は従来の制服と同じ色である。
『ふむ、着物もこう洋風になるとは…知らなんだ。して相澤、妾は何処へゆくのだ？』
「1Aの教室だ。俺が担任をしている、呼んだら入ってこい」
『ふむ、分かったぞ！』
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すずねこ - 更新頑張ってください!! (2022年4月28日 17時) (
レス) @page9 id: 7959e43801 (このIDを非表示/違反報告)
すずねこ - おもしろいから早く続きがみたいです❗ (2022年4月9日 13時) (レス) @page9 id: 7959e43801 (このIDを非表示/違反報告)
ミルヤ(プロフ) - れんさん» コメントありがとうございます！！更新頑張ります(´TωT｀) (2022年1月20日 12時) (レス) @page9 id: 414ea6103a (このIDを非表示/違反報告)
れん - 初コメ失礼しまーす！僕好みの小説ですね！応援したます！ (2021年9月23日 15時) (レス) id: 55e91f858f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルヤ | 作成日時：2021年8月19日 12時
