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え、ちょ。
ドキン、ドキン
な、何でこんな状況に!?
ドキン、ドキン
てか、心臓の音うるさいし!
これじゃ瀬名さんに聞こえちゃうでしょーが!
「‥‥ふふ、心臓の音やばすぎ。」
___聞かれてた‥‥
『それは瀬名さんが‥‥っ』
抱き締めてるからじゃん。
なんて、恥ずかしくて言えない!
「‥‥クソガキよーく聞きなよぉ?」
クソガキって。
「あんたは仮にも女。女なんだから
あんたは大人しく俺に守られてればいいの。」
『え、でも』
「何、何か文句あるのぉ?」
有無を言わせない彼の言葉。
強情だけど、その言葉には優しさがある
ような気がする。
「それに、俺も助けてもらったからねぇ。
今日の朝。だからこれでおあいこねぇ」
ハグをやめて、わたしの目線に合わせてそう言う瀬名さん。
ポンポンと、子供をあやすように頭を撫で、
見たことのない優しい表情をしている彼
ドキンッと響く、今日一番の心臓の音。
____あれ、でも。
『瀬名さん』
「ん?なぁに」
『わたしいつ瀬名さんのこと助けましたっけ?』
「ハァ?いつって朝、お弁当届けに来たり、
ファンの子達帰らせてくれたでしょぉ?」
朝?、お弁当?、ファン?
『あぁ、瀬名さんが大勢の女の子達を口説いてたやつか!』
「口説くって、あの時助けてくれたんじゃないのぉ?」
『いえ、そう言うわけでは。』
「演技してくれたよねぇ?」
『誤解されないよう自分を守るためです』
「ファンの子達を帰らせたのは?」
『その場から離れたい一心で』
え、なんかヤバイ?本当のことを言っただけなのに。
あのー瀬名さん、また黒いオーラ出てるんですけど。
これは逃げた方がいい___
ガシッ
『あだだだっ!!?瀬名さん!
頭!頭めり込んでるめり込んでるから!!』
「こうやってめり込ませれば、記憶消去出来るかなって思ってさぁ」
『いや、何で!?』
「何でって‥‥それはっ」
ん?
「うわっ、バカこっち見ないで!
お風呂入ってくる。さっさと皿洗っちゃいなよ!?」
少し焦った感じで自分の部屋へと
向かった瀬名さん
『え?どーしたよ?』
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めり(プロフ) - もう更新なさらないですか? (2021年3月28日 12時) (レス) id: 8b888e44fd (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 瀬名君がやばいです!更新頑張ってください! (2018年4月12日 18時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
星羅(プロフ) - ポエモさん» そう言ってもらえるとすっごくうれしいです(*^-^*) (2018年1月27日 7時) (レス) id: 65e1c19534 (このIDを非表示/違反報告)
星羅(プロフ) - プリンさん» わー!ありがとうございます!期待に応えられるよう頑張ります!! (2018年1月27日 7時) (レス) id: 65e1c19534 (このIDを非表示/違反報告)
ポエモ - せないずめっちゃかっこいいです!心臓がもたない笑笑 (2018年1月24日 20時) (レス) id: 8066b1191a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星羅 | 作成日時:2017年8月24日 21時