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べルトルトside
ぶつかったのはライナーの硬い背中だった、
鼻がとても痛い。
ラ｢おい、あれ｣
視線の先を凝視すると、Aがリヴァイさんと仲睦まじく横並びになっている姿があった。
ア｢ほら、行くよ｣
ヒソヒソとアニが声をかける様子だと後を付ける予定のようだ。気が引けるが情報は多い方がいい。
・
リ｢あとはハンジに任せてある、今日はもう帰れるぞ｣
貴｢久々に一緒にご飯食べれる？｣
リ｢ああ、悪いないつもは結局一人にしてしまって｣
誰かに聞かれたら困ることのはずなのに、2人は特に隠れる様子もなく堂々と会話をしている。
貴｢今日はリヴァイさんの料理が食べたいな｣
屈託のない笑顔を横にいる男性に向けて、
それに呼応するように男性もほほ笑みを浮かべる。
彼女が持っていたスクールバッグを何も言わずにサッと持ちよろけそうな彼女の腰を抱えた様子は誰が見てもお似合いだろう。
リ｢でも、いいのか？後ろにお友達がいるようだが｣
｢｢｢｢あっ………｣｣｣｣
その言葉に振り返った彼女は教室と変わらぬ様子に、ほほ笑みを浮かべてこちらに礼をした。
リ｢俺は先に帰って待ってる｣
貴｢あ、うん……ありがとう｣
少しだけ重い空気が流れる、2人の仲睦まじい会話を聞いた今どうやって話しを繰り出せばいいのだろう。
やっぱりそこで頼りになるのはライナーで、｢せっかく引っ越してきたんだから街の案内をする｣と申し出た。
彼女は控えめに笑うと嬉しそうにこちらに駆けてきた。
・
貴｢じゃあ3人は幼馴染なんだね｣
神社やショッピングモールを案内しつつ僕達はAと様々な会話をした、
初めこそはアニやライナーが積極的に話を振っていったがAから問いかけがあったりなど変化も見えた。
べ｢君は幼馴染とかいるの？｣
僕の問いかけにAはうーんと考える素振りを見せたが、その様子からリヴァイさんは違うのだろうか。
ラ｢リヴァイ先生なんか、結構仲良いみたいじゃないか？
あんなに心配してるところなんて見た事はないぞ｣
探りを入れているつもりなのだろうか、聞きたくない話題だ。
Aはリヴァイさんの話題をもちかけられると伏し目がちに言った。
貴｢あ、でも……うん、そうだね。
いつも心配かけちゃってるからかな｣
満更でもないのだろうか？
あまり見ていたくない。
べ｢そっか、でも僕らのことも頼ってくれよ｣
当たり障りのない言葉しかかけられなかった。
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作者名：もか。 | 作成日時：2023年11月13日 7時
