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リ｢大丈夫だ、
さっきの話の続きだが何かあったか？｣
リヴァイさんは私にぬるめのお湯の入ったコップを渡すと、近くの椅子に腰かけた。
そこで私は倒れる直前に見た幻覚のようなものと、ここで眠っている間に見た夢のような話をした。
貴｢今までこんなこと無かった、きっと、ここに入れば私は｣
コップを持つ手に力が入る、
その手をリヴァイさんは優しく包んだ。
リ｢そうか、良かったな…やっとか｣
無理は厳禁、と呼吸のように指摘し一人で行けると言うのに教室の前まで着いてくるというリヴァイさんの保護者対応に苦笑しつつも扉を開けた私に視線が注がれる。
ちょうど休み時間のようだった、クラスメイトのうちの一人が私に近寄ってくる。
ア｢大丈夫？？顔色は良くなったみたいだね｣
アニ、と名乗ったその女の子は綺麗な瞳を心配そうに私に向けた。
それを皮切りにクラスメイトのほとんどが囲むようにして私の周りに集まる。
｢ねぇ！Aちゃん！さっきのリヴァイ先生とはどういうこと！？｣
羨ましそうな女子生徒も数名居たようで、二人の間で決めていた決まり文句を早速活用することになりそうだ。
貴｢リヴァイ先生とは、親同士が知り合いで…両親がシンガポールに転勤したから私のことを気にしてくれるだけだよ。
皆さんにも心配かけてごめんね｣
と。
はぐらかすように受け流すように頭をぺこりと下げた。
｢えっ！！？それって羨ましすぎる〜！｣
ア｢ほらほら、Aはまだ体調万全じゃないんだから座りなよ｣
貴｢ありがとう、アニちゃん…｣
アニでいいよ、と口の端を上げた美形のクラスメイトに感じていた不安は少しづつ減っていくのがわかった。
ラ｢おう、A。
体調はどうだ？？｣
席に座ると後ろの席にいた体格に恵まれたライナーと名乗る男の子が話しかけてくれた。
こちらも軽く話しているうちにさん付けなんてやめてくれ、と言われるものだから優しい人が多いことに安心をした。
ラ｢まぁ、ベルトルトが一番心配してたけどな｣
べ｢えっええ！ライナーやめてくれよ……！｣
急に話が私の隣の席の人に振られたものだから、否応なく緊張をしてしまった。
さっきの様子から距離を置かれているような気がしていた。
べ｢さ、っきはごめん、無愛想だったよね｣
彼は2人と同じように呼び捨てで読んで欲しい、仲良くなりたいんだ、と目を細めて笑ってくれた。
その仕草に心音が音を立てて跳ねた気がした。
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作者名：もか。 | 作成日時：2023年11月13日 7時
