画家見習いから見た好奇心の塊の商人。 ページ4
サクラバ・シュンカから見た商人であり、好奇心の塊であるウォロは頼りになる先輩である。
そう思うようになったきっかけはシュンカが異変を引き起こした容疑者であるからとデンボクにコトブキムラからの追放を出されたことだった。
『シュンカよ。おまえは何者だ！？』
＿＿私は、画家見習いの調査隊員。
『時空の裂け目を通じておまえと荒ぶるキングたちはつながっていたのではないか？
……キングを鎮めていくことでわたしたちの信用を得ていたのか？』
＿＿＿＿＿違う。
『して今度はなにをする？なにを企んでおるのだ？』
＿＿＿＿＿違う。
『時空の裂け目から落ちてきた人間だぞ？誰が素性を保証できるのだ。誰が大丈夫だと保証できるのだ。』
＿＿＿＿＿どうして、
『コトブキムラでは空から落ちてきたおまえを怪しむものもいる。それゆえギンガ団を退団してもらう。
……異変の解決が判明するまで…いや事態を解決して身の潔白を証明できるまで、コトブキムラにはいることは許さぬ！』
＿＿＿＿＿＿どうして、信じてくれないの？
胸を抉られるような言葉にシュンカの頭は真っ白になった。…カイやセキが何を言っているのかはもう分からなかった。
しかし、徐々に行き場の無い悲しみと怒りが一気に込み上げる、
あれだけ、頑張ったのに。
あれだけコトブキムラに、尽くしてきたのに。
あれだけ危険な目にあってきたのに。
あれだけ……、死にかけたのに。
その結果が、これか……この様か！！
シュンカの中でコトブキムラに対する想いが、一気に冷めた気がした。
『(カイちゃんやセキさんは庇ってくれたけど、もうコトブキムラに対する想いは冷めた。…この状況からして多分みんな、私の事は助けてくれない。)』
＿＿もう、このヒスイ地方から出たいとさえ思った。ただ、自分がこの異変を解決させなければいけない事はシュンカは分かっていた。
けど、助けてもどうせ時空の裂け目から落ちた人間だからという理由できっと信じてくれない。なら、別に助けなくてもいいとシュンカは思った。
シュンカはテルや博士から聞いたキクイ、ヨネの元に尋ねたがやはり予想していた通り駄目だった。
しかし、シュンカにはどうでもいいことだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おもちやよ〜 - えっ、まってめっちゃ気になるところで終わってますヤン、、、あのもし良ければで良いんで更新してくれませんでしょうか？面白かったのでとても好きです 返信、更新お待ちしております (8月2日 16時) (
レス) @page14 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
一色林檎(プロフ) - じゅじゅに東リベにすとぷりに推しがいる野郎さん» コメントありがとうございます！！好きと言ってもらえてとても嬉しいです！！ (2022年11月19日 16時) (レス) id: 4b1010077b (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅに東リベにすとぷりに推しがいる野郎 - ｽｩｰﾊｧｰ、、ｳｷｬｨｧｧｧｱ！好きｲｲｲｲｲ (2022年11月15日 18時) (レス) @page13 id: 47436d7826 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：一色林檎 | 作成日時：2022年9月17日 20時
