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さんじゅうろく ページ36

晋助side



吉原は最適だった。攘夷浪士たちはよくそこで密会や会議をする。幕府も見て見ぬふりをするしかない吉原だ。
幕府の犬がやってくることも無い。つまり、俺達みたいなもんにしては最適な場所なのだ。


それを何故か女遊びなのかと疑っていたA。
俺はその時、Aと結婚しなければよかった、と心の底から思っていた。
そして今。
Aの口から男の家に行った、という言葉が出た。
あの万事屋のメガネのガキの家に遊びに行った。

俺が今日やっと手を繋げたっていうのに、クソメガネ。立場を弁えろ。


そう、俺はAの言動全てに気を取られつつある。
姿は美しいのに可愛い行動をする。少し抜けているところがあって、気が聞いて優しくて俺には勿体ない。

Aの父親が幕府の関係者でありつつも、反幕府勢力の一味であることを知っていた。
一度だけその家に用があって行った時にAを見た。所謂、一目惚れというものだった。
そこから、無理やり結婚させられそうだったAと結婚した。
Aの意思なんてその時は関係なかった。
ただ、俺の近くにいて欲しくて、
他人のものになって欲しくなくて
俺だけのものになって欲しくて
俺だけに笑顔を向けてくれればよくて
Aが誰が好きであろうと俺に惚れさせる。
これら今も昔も変わらない俺の気持ちだ。

最近、少し打ち解けて好かれてるんじゃねぇのか、と思っていた。
が、現実はそう甘くないらしい。先生の仇をとるのと同じくらい難しい。


俺はAに夢中になりすぎている。



Aがほかの男の家に遊びに行くなど言語道断だ。



目の前に座り少し脅えた表情をするA。
不倫したって止めない。それがお前の意思なら阻止することは出来ない。
俺が無理やり連れ去ったんだ。冷たい屋敷から冷たい戦艦に場所が変わっただけだ。

ただ。それは、見えないところでやってくれ、



今、とてつもなくこの世をぶっ壊したい。
世界なんて必要ない。
この世がなくてもどうせ、Aは手に入らない。
先生もAも、好きなのに。





どちらも存在しないし、俺を見てくれない。

さんじゅうなな→←さんじゅうご



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設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 夫婦愛   
作品ジャンル:恋愛
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あゆ(プロフ) - ですよねー!かっこよすぎて昇天しそうです笑 (2020年3月14日 9時) (レス) id: 8ec03401c5 (このIDを非表示/違反報告)
どびさん(プロフ) - あゆさん» 分かりますー!!170センチーズばかり見ちゃいます笑 (2020年3月14日 0時) (レス) id: 71a087b25f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - そーなんですよねー。銀さん嫌いではないけど進んではあまり読んでないんですよねー…なので書いてくれると嬉しいです!よろしくお願いします! (2020年3月10日 22時) (レス) id: 8ec03401c5 (このIDを非表示/違反報告)
どびさん(プロフ) - あゆさん» 全然愚痴っちゃって大丈夫ですよー!確かに、銀さんが結構多いですもんね.......もし次回小説を書くなら沖田くん書いてみます!そうしたらまた読んでください!笑 (2020年3月10日 22時) (レス) id: 71a087b25f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ですよねー!もうなんか大好きです!170センチーズ夢小説探してるんですけどなかなかないんですよーなんか愚痴になっちゃってすいません。これからも頑張ってください! (2020年3月10日 21時) (レス) id: 8ec03401c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:どびさん | 作成日時:2020年2月4日 18時

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