いち ページ1
乾いた風が頬を掠め、私はバレぬようにそっと隣に立つ旦那様を見つめた。
涼しい顔をしているのに、中の着物が少しはだけてるから、寒そうだ。
かっこいい。どうしよう。だんな様がかっこいい。
左目に包帯を巻いて、クールな旦那様。
最初は怖かったけれども、優しくしてくださる。
そして、強い。カリスマ性を持っている。
ひょっとして、旦那様は神様なのかもしれない。
「寒いだろ。中に入ろう。」
旦那様、こと晋助さんは私の顔を覗きながらそう言った。
中、と言っても戦艦だ。鬼兵隊。彼はそのトップである。
私なんかが何故、この人の隣にいるのかすら不安になる御方である。
「ええ。温かいお茶を入れますから、一緒に飲みましょう。」
今は、宇宙じゃなくて地球にいる。地球の港にいる。久しぶりの地球は、あまり変わっていなかった。それもそうだろうな。
「ああ。」
かつて住んでいた江戸。懐かしい。明後日に地球を出るらしいから、明日は江戸で遊ぼうかな、と気軽に考えながら憩いのスペースに行く。
一月下旬。
懐かしいな。今から一年前、私は親に売られて晋助さんの妻になった。
政略結婚みたいなものだ。反幕府の一家に生まれた私の末路は、過激派攘夷志士であの攘夷戦争で名を馳せた高杉晋助という魔物の妻になる事だった。それも今は、悪くない。
彼は確かに怖い。けれど怖いだけじゃなくて、優しい。
「明日は何処へ行かれるんですか?」
何気ない質問。
あす、晋助さんは仕事だと伺った。
仕事にはノータッチである。
すると、晋助さんは、整った顔立ちを少し歪めた。
「明日は.......」
168人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あゆ(プロフ) - ですよねー!かっこよすぎて昇天しそうです笑 (2020年3月14日 9時) (レス) id: 8ec03401c5 (このIDを非表示/違反報告)
どびさん(プロフ) - あゆさん» 分かりますー!!170センチーズばかり見ちゃいます笑 (2020年3月14日 0時) (レス) id: 71a087b25f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - そーなんですよねー。銀さん嫌いではないけど進んではあまり読んでないんですよねー…なので書いてくれると嬉しいです!よろしくお願いします! (2020年3月10日 22時) (レス) id: 8ec03401c5 (このIDを非表示/違反報告)
どびさん(プロフ) - あゆさん» 全然愚痴っちゃって大丈夫ですよー!確かに、銀さんが結構多いですもんね.......もし次回小説を書くなら沖田くん書いてみます!そうしたらまた読んでください!笑 (2020年3月10日 22時) (レス) id: 71a087b25f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ですよねー!もうなんか大好きです!170センチーズ夢小説探してるんですけどなかなかないんですよーなんか愚痴になっちゃってすいません。これからも頑張ってください! (2020年3月10日 21時) (レス) id: 8ec03401c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:どびさん | 作成日時:2020年2月4日 18時