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竈門禰豆子さん 壱 ページ6

「禰豆子ちゃん!よかった、ここにいたんだね」
「よか、よかったね、ねえ」

太陽の下で、ぷちぷちと花を摘んでいた禰豆子ちゃんに声をかけると、にっこりと笑いながら返事をしてくれた。
まだ自我が芽生えていないから、基本的にオウム返しのようになるのだが。

それでも、彼女のこの笑顔が見られるだけでぼくは胸が幸せでいっぱいになるのだ。

「今からアオイちゃんたちと洗濯物を干すんだ。
手伝ってくれるかな?」
「て、てつだい、 いい、ほす いいよ」
「本当?ありがとう!」

行こうか、と手を握って立ち上がろうとすると、ずいっと目の前に差し出される花。
たぶん、声をかけるまでずっと摘んでいた花だろう。
逆の手にまだたくさん握られている。

「ぼくにくれるの?」
「くれる、いいよ すき、ねえ」

優しい笑顔で、禰豆子ちゃんはそう言った。
それはぼくがいつも言っていることだった。
きっと禰豆子ちゃんは、今は意味を理解しないだろう。

でもいつか、禰豆子ちゃんが自分を取り戻した時。
それまで何度でも伝えるから、禰豆子ちゃんの口から返事を聞きたい。

「ありがとう、嬉しいよ。禰豆子ちゃん。
大好きだよ」
「うれ しい、ね ねえ」

ぎゅっと握った手を、握り返してくれる。
この嬉しさは、きっと言葉では表せないだろう。

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三色 ─みしき─(プロフ) - 煉獄推しさん» 申し訳ありません。只今リクエストは受け付けていません。 作品を読んでくださりありがとうございます (2021年7月4日 10時) (レス) id: d6f8835509 (このIDを非表示/違反報告)
煉獄推し - リクエストオッケーですか?オッケーなら、返信が来たときに送りたいのですが… (2021年7月2日 18時) (レス) id: c685ed7b70 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - みしろさん» いえいえ、拙いだなんてそんな!みしろさんの作品大好きです!いやいや、私こそ様なんて付けなくていいのですよ…!あわわ、ありがとうございます…!変則的なので不安ですがもそもそ活動していきます…! (2019年7月4日 2時) (レス) id: ebec16ed5f (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - すいさん» なんと……!!私の拙い文章を読んで下さっていたとは!!有り難き幸せ!!様なんて付けないでください!!むしろ此方が様を付けなければいけないような……(?)すい様のペースで良いのですよ…… (2019年7月4日 2時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - みしろさん» みしろ様 ひょえ〜ッッ!ありがとうございます…!実はこっそりみしろ様の作品を見てましてひっくり返りそうになりました…。ありがとうございます、まったりと更新していきますね(´▽`) (2019年7月4日 2時) (レス) id: ebec16ed5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三色 | 作成日時:2019年6月17日 3時

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