桜木軍団の紅一点は、バスケットマンたちに迫られています。2 (ページ10)

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ありがとうページ10

京子「………っ…」

　目が覚めた。

　すると真っ白な天井が視界にうつった。

彩「あっ！京子…気がついたのね！」

京子「彩子さん…？」

彩「あっ！駄目起き上がっちゃ…」

京子「え？……いってぇ……」

後頭部に痛みが走った。彩子さんの話を聞くと、
どうやらアタシはあの後鉄パイプで殴られたらしい。
あの不良の中の1人に……

　それを見た花道と流川が激怒して殴りかかろうと
したみたいだ。それに…結局1発だけじゃ足りなかったのか
不良達は数分で立ち上がり、その後現れた桜木軍団、
つまり洋平たちに返り討ちにされたとか。

　それに、衝撃の事実がもう一つ……

　あのアタシが最後に頬を殴った男、「三井寿」のこと。

京子「え……バスケ部員？あのロン毛男が？」

彩「うん」

あの男は、聞けば中学バスケMVP選手として有名だった
らしい。安西先生の元でバスケットをする為に湘北に入って
プレイしてたみたいだが……

　
彩「膝の故障で…バスケットが出来なくなったみたいで」

京子「……………」

なるほど、挫折してあんな不良達と弛むように
なったんだ。そして1年後に入った宮城さんがバスケ部の
期待の星ということに気が立って…喧嘩を売ったという…

京子「バスケに、相当未練がないと出来ない…よな」

彩「………過去のこともあって、リョータにあんな…」

彩子さんは涙目になってた。

その後、安西先生が体育館に入ってきて……三井さんは、

"三「安西先生………バスケが、したいです……！！」"

そこからは三井さんがどうなったかアタシは知らない。

　でも、最終的に教師陣に見つかって…
バスケ部じゃなく洋平や堀田先輩が罪を被ることに…
3日の自宅謹慎という処分を受けたみたいだ…
絶対、言葉を発したの洋平だよな。

　そして、アタシはというと…乱闘を止めに入って
巻き込まれたというカタチで罪を被らなくていい、との
ことだった。

京子「ほんと…良い奴ら」

彩「京子…」

京子「ん？…彩子さん?」

彩「あの時、アンタが駆けつけてくれた時は嬉しかったわ。
　バスケ部の為にもアイツらに立ち向かってくれたって思っ
　てるから…ほんとにありがとう」

彩子さんの頬をみる。まだ赤く腫れてる。
この人もまたバスケ部の為に立ち向かったんだろう。
本当に強いバスケ部のお姉さんだよ。

　心から彩子さんのことを尊敬したアタシだった。