またまたライバル ページ45
水戸洋平…ドアホウと二科の中学時代からの
友人。正直……苦手なタイプ。
洋「あのさ、流川」
屋上のフェンスに手をつけるなり、水戸は俺の
顔を見て口角を少し上げた。
洋「京子のこと、これ以上困らせないで
欲しいんだけど…友人としては」
流「………別に困らせてねぇ」
水戸は体を正面に向けるとポケットに手を突っ込んで
「ふーん」と言う。
洋「俺はあいつが困ってるように見えるけど?
実際、顔色悪そうだしバスケ部の見物に行くのも
もう辞めようかとまで言ってる」
流「!!」
二科が…バスケ部に来たくない……水戸の
その言葉が脳内で鳴り響いた感じがした。
水戸は後ろ髪をポリポリかくと、俺の方を見て
フッと笑い、肩に手を置いた。
洋「ま、アイツが喧嘩に首突っ込むのは俺も
できるだけ止めるから…お前はバスケに集中
しろよ。じゃないとその方が京子悲しむぜ」
流「悲し…む?」
洋「あいつ、流川のプレイ見る度、いつも凄い凄いって
小声で言ってるんだぜ?勿論冗談じゃなく…あんなに
目を輝かせているアイツは高校入って初めて見たんだ」
流「…………」
" 「すごいね!そんなことができるなんて!」"
洋「な?だから京子のことは俺たちに任せな。
アイツにはお前にも花道たちにも心配かけさせねぇ
ようにちゃんと見張っとくから」
流「…………」
洋「だから、ちゃんと京子と話せ」
水戸はポンッと、俺肩を強く叩いた…
もしかして、コイツも二科のこと……実際、
バスケ部襲撃事件でアイツを見た時に1番キレて
殴っていたのは、この水戸洋平だった…そして
保健室に連れて行ったのも水戸で、謹慎命令がでる
時まで保健室の前にいたから…
流「……水戸…か」
桜木や先輩の他にも、めんどくせぇ相手ができたもんだ。
すると、屋上の扉を誰かが開けてきた。
晴「洋平くんっ!大変よ!!」
流「!」
洋「うぇ!晴子ちゃん?どうした?そんな慌てて…」
やってきたのは、ゴリ主将の妹だった。
血相を変えて深呼吸をしている…目には涙が浮かんでいた。
晴「京子ちゃんが!!大変なの!!!」
洋「えっ!?」
流「!!」
俺は、水戸より主将の妹よりも先に屋上を後にした。
流「二科!!」
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ユウキ(プロフ) - 血糊ならどれだけいいかとか… (2月25日 6時) (レス) @page10 id: 65fe56d996 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - 牧さん・神さん・信長との絡みがみたいです…。 (12月16日 11時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤星 | 作成日時:2023年12月15日 21時