雨の降る時君に会いたい (ページ3)

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梨花にいろいろ愚痴も聞いてもらいすっかり飲みすぎた私

『 A大丈夫？飲みすぎじゃない？

一人で帰れる？』

『大丈夫だよ！ちょっと冷まして帰るから梨花先に帰って』

『わかった、帰ったら連絡してよ？心配だから』

『ありがとう！』

あ、今日雨かー

まだ降ってる

あ、傘ない

持ってかれたな

仕方なく走って駅までいるとクラクラしてきて人にぶつかる

『すみません！前みてなくて！大丈夫ですか？』

男の人の声

『ていうかなんでこんなに濡れてるの？大丈夫？』

『大丈夫です…すみませんでした』

『大丈夫じゃないじゃん』

そういわれると肩を掴まれ手を引かれて屋根のある店へ連れて行かれ、タオルで拭いてくれている

『あの！『こんなに濡れて酔っ払って美人だし、連れてかれちゃうよ！あ、俺もか笑』

『なんか…すみません』

よく見るとすごいイケメンさん

お目目ぱっちりで可愛い感じ

『どしたの？家はどこ？送るから』

『いえ！見ず知らずの方にそこまでは申し訳ないし、自分で帰れます！』

『ほっといたら消えちゃいそうだから…』

『え…』

『いこ！雨もやんだし！タクシーで送るから！』

手を引かれてタクシー止めてくれて家どこ？って聞いてくれて、何も言わずに手をぎゅっと繋いでくれていて…

男の人にこんなに優しくされたのは何年ぶりだろう

ドキドキしている自分がいる

ていうか何やってるんだろ…私

こんな見ず知らずの男の人に

でも怖いとかは全然なくて

不思議なかんじ…

『着いたよ、部屋まで行ける？』

『はい！本当にいろいろすみませんでした！あ！お金！』

お財布を出そうとすると

『いいよ、俺もそのまま乗ってちゃうし！あーペンある？』

『？あ、はい』

ってバックからペンをだして渡すと手に

携帯の番号？

『はい！これ俺の番号！なんかあったら連絡してよ
。あ！名前は？』

『え？！Aです！本当にありがとうございました！』

ニコってしてタクシーで行ってしまった

あ！私名前聞くの忘れた！

でもなんか見たことあるような…

気のせいか

急いでおばあちゃんちに迎えにいって子供たちと布団に入る

『ママ飲みすぎー！！』

って子供たちに怒られた

また彼に会えるかな

なんて良からぬことを考えて

その日はよく眠れた