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第21話 音痴 ページ22
同期たちと初めてのカラオケで、リオは気づいたことがある。
(松田、ちょっと音痴だな…)
萩原はダントツで歌が上手いが、松田は微妙に下手のようだ。
ふと、御手洗に行きたくなったので、リオは立ち上がって部屋の外へ出た。
トイレから出て部屋の前に戻れば、松田が壁にもたれかかって立っていた。
「…松田、どうしたの」
すると松田は何も言わずにリオの手首を掴んで、ドアを開け萩原たちに言った。
「悪ぃ、ちょっと俺ら先帰るわ」
「えー、もう帰んのー?」
部屋の中から萩原の残念そうな声が聞こえたが、それを無視して松田はリオの手首を掴んだまま歩き出した。
「っえ、ちょ、ちょっと松田! ねえ、聞いてんの?!」
「ちったぁ黙れねえのか」
「っ……」
そしてそのまま店の外へ出てしまった。
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作者名:リオ | 作成日時:2023年3月31日 11時