第5話 裏切り者 ページ6
「……リオ、答えろ。なぜお前はここに残っている」
突然リヴァイが訊いた。
「……アニを、置いていけないからです」
リオは、正直に答えてしまった。
やはりリヴァイを相手に嘘はつけないのだ。
そして今の発言で、リヴァイのなかでは、リオが内通者だと確定してしまった。
ライナー達と共に行動していなかった点だけを見ると無関係のように思えるが、その裏にはアニという“仲間”を心配しての判断があったということが今、分かってしまったのだ。
「そうか…。なら、お前は内通者ということでいいんだな」
「…はい」
「私は裏切り者です。貴方は私を今、ここで殺しますか」
彼女は何を考えているかも分からないような顔で下を向きながらはっきりと断言した。
「ぜひそうしたいところだが、生憎足を負傷していてな。抵抗する暇なくお前をあの世送りにする方法がないんだ」
そんなリオに対し、余裕そうな顔をするリヴァイ。
「抵抗なんて、しませんよ。言ったでしょう、私が内通者と確定したら、私はあなたに殺されたいと」
「そういえばそんなことも言ってたな」
先刻の彼女のその発言を、リヴァイが覚えていたかは分からない。
「だから、殺してください。無理と言うなら私は結晶化したアニとともにここを去ります」
リオはリヴァイの目を見て言った。
「まあ、慌てるな」
「すぐに、楽にさせてやるから」
そう言ってリヴァイはスナップブレードを取り出し、ベンチに座るリオの目の前に立った。
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ああ - 短い作品なのにたくさんの思いが含まれている感動する素敵な作品ですね 他の作品も見させていただいてます これからも更新よろしくおねがいします (10月6日 10時) (
レス) @page8 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
めりー(プロフ) - とても素敵な作品ですねっ！✨💕︎ (2023年3月24日 10時) (レス) @page8 id: 4d1819db53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオ | 作成日時：2023年3月7日 20時
