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8*髪の毛切ろうかな ページ8

頭を埋め尽くしていたのは髪の毛のことだった。

え?凶さん?

凶さんなら今は他人のリビングで堂々と鼾をかき寝ておられます。

まぁ、今は5月ということもあり、眠たくなるのは本能だが…


「…確かに…怖いね」


鏡で自分の髪の毛を見てみれば、もう恐怖しかない。

これでバイトの時に私のレジに来たお客さんが顔を顰めるのも、寝起きの推し松が号泣するのも合点がいく。


「……終わってんなー…」


悲しいと思いつくのがこの言葉だ。

………悩んでても仕方ないだろう。


「切ろう。」


そう言って、私の愛用している筆箱の中に入っていた鋏を取り出して、風呂場へ。

え?何するのかって?

切るんだよ。髪を(微笑


思いっきり切った。

長い前髪も、後ろ髪も。

全部。


生活が苦しいから、いちいち美容院なんて行く暇ないし。

なら自分で切ってしまえというこの男気。

やばいな。


「おーい、ママさーん、ケモ松さん探しt…ななななな何してんの!!??」


後ろから凶さんの声が聞こえる。

焦ったような声が聞こえて、後ろを振り向いた。


「切ったよ、髪の毛!」


そう言って二ヒッと笑うと、凶さんの顔が少し赤面したことを私は知らない。


……………


リビングに戻ると既に起きた6人がテーブルの上で涙目になっていた。


「……なんで涙目になってるの…」

『ぅぅ…おねぇちゃんいなくなったかとおもっ……だれぇ?』


いや、君達の目の前にいるのがそのおねぇちゃんなんだけど。


『…す、すごいかわいいね!』


羊の着ぐるみを着たのはチョロ松さんだろう。

髪の毛切っただけでこれだけ反応変わるとか…凄くない?てか恐ろしい。


「顔だけは無駄にいーからね。君」


おい顔だけってなんだ。だけって。

本当にこの人一言多いよねー…


「ま、いーんじゃん?僕帰るから。あ、そだ勝手にLIN○交換しておいたから。なんかあったら連絡よろー、じゃ、頑張って、マ・マさん♪」


そう言い残し、彼は玄関から出て行った。

……何だったんだ。

まぁ、とりあえず………


「…頑張らないとなぁ」


そう呟いて、大きく息を吐いた。



✲*゚✧‧˚☪︎⋆。˚✩

夢主ちゃん

髪の毛→前髪ぱっつん、後ろ髪は肩甲骨あたりまで
黒髪


キョウ

アニメの世界から来たという謎の青年
ケモ松さんのことを何かしら知ってる…らしい。

9*お留守番→←7*ケモ松さんについて



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設定タグ:ケモ松さん , おそ松さん , 養う   
作品ジャンル:ファンタジー
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黒コマ先生2(プロフ) - これが萌えですか、、、僕も癒しが欲しいです。続き待ってますね。 (2020年5月31日 13時) (レス) id: c314387e95 (このIDを非表示/違反報告)
家から出たくない主義(プロフ) - 何故ここで……!!!!更新楽しみにしてます!! (2019年3月24日 20時) (レス) id: edf769ece4 (このIDを非表示/違反報告)
アイル(プロフ) - 萌えすぎて禿げました。続き超待ってます!! (2017年12月1日 17時) (レス) id: da2347fff6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 萌えましたね( ˙-˙ )続き楽しみにしています!更新頑張ってください! (2017年10月22日 23時) (レス) id: 96b60eb288 (このIDを非表示/違反報告)
兄松推し(プロフ) - 更新頑張って下さい (2016年8月6日 22時) (レス) id: 92c51a9e71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月12日 22時

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