7*ケモ松さんについて ページ7
「んで?その凶さんは一体何のご用でしょうか?」
「あ…もう凶って決定なんだ…」
当たり前だよ?
「はぁ…ま、いいか。実はね、僕はアニメの世界から来たんだ」
「……あ、えー…っと…頭打ちました?あ、駅前に心のお医者さんあるよ?悩みあるなら一回カウンセリング受けた方がいいよ」
「いや至って普通だから!やめて!!そんな哀れみの目を向けないで!!!」
ダメだこの人…相当こじらせてやがる
「まぁ…これを言った人百発百中にそんな態度とられるし…慣れてるからね。そのケモ松さん達の買取り手の親もいなかったから…今回は上手くいって良かったよ」
「おい待て厨二野郎。今回はってなんだ。強引に私にケモ松さん押し付けたのか」
「………………んで、本題なんだけどー」
「おいこら」
私を煽るような喋り方をするコイツは私に対してわざとにしているのかそれとも素なのか。
どちらにせよ、イラつくのは変わりない。
「君には、ケモ松さん達を育てて貰うから」
「あ、お願いじゃなくて決定事項なんだ」
育てて欲しいはわかるが、育てて貰う、が来るとは。
なんちゅうこったい。
「……まずはじめに、ご飯は普通の君達が食べるご飯でいいから!…出来ればなるべく雑炊みたいな感じのほうが良いかな」
「…ん。わかったよ」
「…あ、あと…ケモ松さんを君に育てて貰うのは、次の飼い主が見つかるまで、だから。」
ん?飼い主が見つかるまで…ってことは、
「永遠じゃないんだね?」
「そそ!あくまでも君には預かって貰うだけだからね。飼い主が見つからない場合はずっと君持ちだから」
飼い主よ…早く見つかれ、と心の底で思ったのは秘密だ。
「ま、それまでこの子達と仲良くなっちゃって?」
…軽すぎる。
この凶は凶ではなく大凶だと、実感した今日の事。
「…あ、あとねー、君は今から母親役なの。だから、料理の勉強と、あとその貞○みたいな髪の毛どうにかしなよ〜」
そう言われ唖然とした。
料理は何故知っているのか気になるがおいておいて…
「…私の髪の毛、そんなやばい?○子みたい?」
「……え、自覚なかったの?ガチ目にヤバイよ?」
…し、知らなかった…
ヒキニートこじらせてたし、外に出ることもバイト以外に殆どなかったから、指摘してくれる人は勿論、多分髪の毛のせいで誰も近づいてきてくれなかった。
今日、3度目の落胆。
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黒コマ先生2(プロフ) - これが萌えですか、、、僕も癒しが欲しいです。続き待ってますね。 (2020年5月31日 13時) (レス) id: c314387e95 (このIDを非表示/違反報告)
家から出たくない主義(プロフ) - 何故ここで……!!!!更新楽しみにしてます!! (2019年3月24日 20時) (レス) id: edf769ece4 (このIDを非表示/違反報告)
アイル(プロフ) - 萌えすぎて禿げました。続き超待ってます!! (2017年12月1日 17時) (レス) id: da2347fff6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 萌えましたね( ˙-˙ )続き楽しみにしています!更新頑張ってください! (2017年10月22日 23時) (レス) id: 96b60eb288 (このIDを非表示/違反報告)
兄松推し(プロフ) - 更新頑張って下さい (2016年8月6日 22時) (レス) id: 92c51a9e71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梟 | 作成日時:2016年5月12日 22時