4*天使 ページ4
「……んー…んん?」
窓の外から聞こえる何処かで工事しているであろうなんかの機械音で目が覚めた。
「……いつの間にか寝てた?」
リビングのソファに横になって寝ていたらしく、体の節々からブーイングが起きている……痛い。
カーテンから漏れる太陽の光が、顔面に直に当たって凄い眩しい、というのは置いといて…
「…あれ……そういや、あの後どうなったんだ?ちゃんと孵化出来たのかな…」
あの後の記憶がブラックアウトしており、どうなったのかわからない。
唯一覚えているとすれば、時計が12を指していた、ということぐらいだ。
「………覚えてないなぁ」
そう呟いて、未だにブーイングをあげる体を無理矢理起こし、ソファの近くにあるテーブルに目を移すと……
「………………神様…ありがとう。」
テーブルの上に敷いてあるタオルに埋もれる様に眠る6人?6匹?の天使が。
眠っているのと、粉々になった色とりどりの卵の殻を見れば、無事孵化出来たのだと実感した。
「是非、この眠る天使達を写真に収めなければ…」
スマホを引っ張り出して、シャッター音が出ないよう設定してから、もう連写の嵐だよね。うん。
多分今シャッター音出たままなら凄い高速で音出てたと思うなぁ。
こう…カシャカシャカシャカシャって。
そんなの置いておいて、写真が保存されているフォルダを起動させる。
起動させた途端、出てきたのはフォルダのほぼ9割が描き手さんが描いたイラストの画像や、アニメの1場面など。
そんな腐海の中、唯一、神々しく輝く1箇所はつい先程連写した天使の写真だった。
「……うん。待受画面にしようかな。」
即しました。
『…んん……ふぁあ〜…あさ?』
ニヤけていたらすぐ隣のテーブルから天使の声が。
「…あ、おはよう。起きた?」
目を擦りながらむくりと起きたのは黄色の虎の着ぐるみを着た……
「カラ松…さん?」
多分カラ松さん。
『ふぇっ!?』
「………???」
……?…???…あれ?
私なりに精一杯の笑顔を見せたつもりなのだが…何故か目の前のケモ松さん(カラ松さん)は涙目だ。
「ど、どうかしたの〜…?ほ、ほ〜ら…」
『ひゃっ、い、いやぁ〜!!!こわい〜!!!』
「えっ……えぇぇ…?」
何故か号泣された。
只今午前8時。
泣かれた原因が猗韻量哭瓩里擦い世箸いΔ海箸鮖笋知るのは、もう少し後のことだ。
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黒コマ先生2(プロフ) - これが萌えですか、、、僕も癒しが欲しいです。続き待ってますね。 (2020年5月31日 13時) (レス) id: c314387e95 (このIDを非表示/違反報告)
家から出たくない主義(プロフ) - 何故ここで……!!!!更新楽しみにしてます!! (2019年3月24日 20時) (レス) id: edf769ece4 (このIDを非表示/違反報告)
アイル(プロフ) - 萌えすぎて禿げました。続き超待ってます!! (2017年12月1日 17時) (レス) id: da2347fff6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 萌えましたね( ˙-˙ )続き楽しみにしています!更新頑張ってください! (2017年10月22日 23時) (レス) id: 96b60eb288 (このIDを非表示/違反報告)
兄松推し(プロフ) - 更新頑張って下さい (2016年8月6日 22時) (レス) id: 92c51a9e71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梟 | 作成日時:2016年5月12日 22時