13*天使再び ページ13
只今午後22時を回ったところ。
夜ご飯もお風呂も終わらせた今、残っているのはもう寝るだけだ。
私は眠気でこくりこくりと頭を左右に揺らしている六つ子を見やる。
「……寝床つくらないと…」
今日は一緒に私の自室で寝ようと思ったのだ。
けど、両手サイズの小さなケモ松さんとベッドで一緒に寝たら、寝相の悪い私の巨体に押し潰されても嫌だと思ったので、今日はテーブルの上で我慢してもらうことにする。
とりあえず六つ子が全員入りきる様な底が少し深いダンボールを探すと案外、簡単に出てきた。
「ダンボールだけじゃ痛いよね…タオル敷こうかな」
思い立ったら頭より先に体が動くタイプな私は直ぐ脱衣場へ。
「…えーとえー…っとあった」
タオルを入れている引き出しの1番奥側に生地が凄く柔らかいふわふわのタオルがあったのでそれを敷くことに。
…てか、誰だよこんな奥に入れたの。
ダンボールにタオルを敷き終わりあとはケモ松さんを移動させるだけだ。
リビングに戻ると時既に遅し。
「………」
『…くー……』
『…すー…すー』
爆睡しているじゃないですかやだぁ…
普通の友達とかなら起こせるよ?簡単だよそれは。
けど今私の目の前にいるのは爛吋眈召気鶚瓩箸いξ昭螢汽ぅ困里舛辰気陛兄函
あんまり起こしたくはないけどね……
起こさないと私の身がもたないよ。
「……はぁ……起きて、ここじゃダメ」
『……うー…やだ……』
「………仕方ないか」
とりあえずケモ松さん全員抱えて、自室へ。
タオルを敷いたダンボールの中へ六つ子達を順番に綺麗に並べて寝せていく。
リビングに戻り電気を消して、はい終了。
この間僅か1分。
「………テーブルくっつけよ」
ダンボールの置いてあるテーブルを私の寝るベッドにくっつける。
「……よし、お休みなさい」
そう呟いて部屋の電気を消す。
『……くぅ……』
勿論爆睡している為返事は返ってこないけど。
今まで1人だった分、誰かがいてくれるというのは本当に嬉しいことで、心が暖かくなった。
暗い部屋には月明かりが差し込んでいた。
「……明日から、さん付けなくていいですか……?」
そう独り言の様に呟くと、返事をするようにおそ松さんが寝ながらふにゃりと笑った。
「…笑ってるし……おやすみー……」
布団を深く被り直して、私は意識を手放した。
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黒コマ先生2(プロフ) - これが萌えですか、、、僕も癒しが欲しいです。続き待ってますね。 (2020年5月31日 13時) (レス) id: c314387e95 (このIDを非表示/違反報告)
家から出たくない主義(プロフ) - 何故ここで……!!!!更新楽しみにしてます!! (2019年3月24日 20時) (レス) id: edf769ece4 (このIDを非表示/違反報告)
アイル(プロフ) - 萌えすぎて禿げました。続き超待ってます!! (2017年12月1日 17時) (レス) id: da2347fff6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 萌えましたね( ˙-˙ )続き楽しみにしています!更新頑張ってください! (2017年10月22日 23時) (レス) id: 96b60eb288 (このIDを非表示/違反報告)
兄松推し(プロフ) - 更新頑張って下さい (2016年8月6日 22時) (レス) id: 92c51a9e71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梟 | 作成日時:2016年5月12日 22時