12*褒めると… ページ12
『ね、Aねーちゃん!えらい!?えらい!?』
十四松さんが身を乗り出しながら聞いてくる。
「うん、すっごいえらいけど、静かにご飯食べたらもっと偉いかな」
『ふっ…わかったぜまいはにー!』
「あ、私のこと怖くなくなったんだ良かった」
カラ松さんは私のことを無事克服できた様子。
相変わらず言葉はイタいが、幼い喋り方でギリギリ(?)セーフだ。
爐泙性甓聴Δぁ
するとまた後ろから服を引っ張られ後ろを向けば…
『………たべた…かんしょく』
一松さんがまたもや「褒めて褒めて」と目で訴えてくる。
なんだろうこの褒め合い合戦は。
「うん!完食だね!偉いね!」
『…うん(*˙-˙* )』
一松さんが私に褒められ、微かな微笑みを浮かべる中で、後ろから5人の松がこちらを物凄い形相で見ていた、なんて、私は気付かないフリをしよう。
……………
夜ご飯を終え、次はお風呂、と思ったのだが…
「…いや流石に普通の浴槽じゃ溺れるだろ」
浴槽にお湯を張って、ケモ松さん達に、さあ入れと中に放り投げたところで、全員溺死確定だ。
「……お椀…」
思い立ったのは目○おやじが入るようなお椀のお風呂だった。
…………
お椀に35度くらいのお湯を入れて六つ子も入れた。
一松さんとチョロ松さんはすぐ逆上せたらしく、顔を真っ赤にしてお椀から出てきた。
『ちょろまつといちまつはよわいよなー』
おそ松さんが半ば煽るように2人に投げかける。
『…しかたないでしょ…』
『……あつい……』
かなり逆上せていたのか、お椀から出た途端にその場に倒れ込んだ2人に、私は団扇で軽く仰いで風を送る。
え?服?2人とも着てないよ。
大丈夫。ギリギリ2人の息子さんのところは小さく切ったタオルを掛けているからセーフだ。
『……ねぇ、Aおねぇちゃん』
「ん?」
『…おねぇちゃんはぼくたちのことすき?』
いきなり何を言い出すんだこの子は。
私に聞いてきたのはトド松さんだった。
「…なんで?」
『…ぼくはAおねぇちゃんのことだいすき!Aおねぇちゃんは?すき?』
「……好きだよ」
流れでそう言ってしまった。
でも皆は可愛いし、最初は嫌だった感情も今ではこのままでいいかも、なんて思ってしまう。
『ほんとう?』
「ん。本当」
『わぁい!やったー!』
お風呂の中で
……アニメグッズ、売ろう。
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黒コマ先生2(プロフ) - これが萌えですか、、、僕も癒しが欲しいです。続き待ってますね。 (2020年5月31日 13時) (レス) id: c314387e95 (このIDを非表示/違反報告)
家から出たくない主義(プロフ) - 何故ここで……!!!!更新楽しみにしてます!! (2019年3月24日 20時) (レス) id: edf769ece4 (このIDを非表示/違反報告)
アイル(プロフ) - 萌えすぎて禿げました。続き超待ってます!! (2017年12月1日 17時) (レス) id: da2347fff6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 萌えましたね( ˙-˙ )続き楽しみにしています!更新頑張ってください! (2017年10月22日 23時) (レス) id: 96b60eb288 (このIDを非表示/違反報告)
兄松推し(プロフ) - 更新頑張って下さい (2016年8月6日 22時) (レス) id: 92c51a9e71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梟 | 作成日時:2016年5月12日 22時