検索窓
今日:9 hit、昨日:9 hit、合計:202,747 hit

12*褒めると… ページ12

『ね、Aねーちゃん!えらい!?えらい!?』


十四松さんが身を乗り出しながら聞いてくる。


「うん、すっごいえらいけど、静かにご飯食べたらもっと偉いかな」

『ふっ…わかったぜまいはにー!』

「あ、私のこと怖くなくなったんだ良かった」


カラ松さんは私のことを無事克服できた様子。

相変わらず言葉はイタいが、幼い喋り方でギリギリ(?)セーフだ。

爐泙性甓聴Δぁ

するとまた後ろから服を引っ張られ後ろを向けば…


『………たべた…かんしょく』


一松さんがまたもや「褒めて褒めて」と目で訴えてくる。

なんだろうこの褒め合い合戦は。


「うん!完食だね!偉いね!」

『…うん(*˙-˙* )』


一松さんが私に褒められ、微かな微笑みを浮かべる中で、後ろから5人の松がこちらを物凄い形相で見ていた、なんて、私は気付かないフリをしよう。


……………


夜ご飯を終え、次はお風呂、と思ったのだが…


「…いや流石に普通の浴槽じゃ溺れるだろ」


浴槽にお湯を張って、ケモ松さん達に、さあ入れと中に放り投げたところで、全員溺死確定だ。


「……お椀…」


思い立ったのは目○おやじが入るようなお椀のお風呂だった。


…………


お椀に35度くらいのお湯を入れて六つ子も入れた。

一松さんとチョロ松さんはすぐ逆上せたらしく、顔を真っ赤にしてお椀から出てきた。


『ちょろまつといちまつはよわいよなー』


おそ松さんが半ば煽るように2人に投げかける。


『…しかたないでしょ…』

『……あつい……』


かなり逆上せていたのか、お椀から出た途端にその場に倒れ込んだ2人に、私は団扇で軽く仰いで風を送る。

え?服?2人とも着てないよ。

大丈夫。ギリギリ2人の息子さんのところは小さく切ったタオルを掛けているからセーフだ。


『……ねぇ、Aおねぇちゃん』

「ん?」

『…おねぇちゃんはぼくたちのことすき?』


いきなり何を言い出すんだこの子は。

私に聞いてきたのはトド松さんだった。


「…なんで?」

『…ぼくはAおねぇちゃんのことだいすき!Aおねぇちゃんは?すき?』

「……好きだよ」


流れでそう言ってしまった。

でも皆は可愛いし、最初は嫌だった感情も今ではこのままでいいかも、なんて思ってしまう。


『ほんとう?』

「ん。本当」

『わぁい!やったー!』


お風呂の中で燥ぐ(はしゃ)トド松さんを見ながら、私は財布のことを想った。

……アニメグッズ、売ろう。

13*天使再び→←11*卵粥



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (243 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
509人がお気に入り
設定タグ:ケモ松さん , おそ松さん , 養う   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

黒コマ先生2(プロフ) - これが萌えですか、、、僕も癒しが欲しいです。続き待ってますね。 (2020年5月31日 13時) (レス) id: c314387e95 (このIDを非表示/違反報告)
家から出たくない主義(プロフ) - 何故ここで……!!!!更新楽しみにしてます!! (2019年3月24日 20時) (レス) id: edf769ece4 (このIDを非表示/違反報告)
アイル(プロフ) - 萌えすぎて禿げました。続き超待ってます!! (2017年12月1日 17時) (レス) id: da2347fff6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 萌えましたね( ˙-˙ )続き楽しみにしています!更新頑張ってください! (2017年10月22日 23時) (レス) id: 96b60eb288 (このIDを非表示/違反報告)
兄松推し(プロフ) - 更新頑張って下さい (2016年8月6日 22時) (レス) id: 92c51a9e71 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2016年5月12日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。