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Youside











颯馬が「胎児も確認します」と言ってプローブを取り上げた。











藍沢「坐骨神経痛だ。わかるな。」












『はい。』












灰谷先生が麻酔の用意をし始めようとしていたが私が代わりにした。
一方近くでは颯馬がモニター画面で胎児を確認。












名取「あー、見えました。元気ですよ。」











初療室での治療が終わって医局に戻ろうとした時だった。












白石「だから、もう少し言い方があるんじゃないのって言ってるの。
あんな言い方して横峯さんが辞めるって言いだしたらどうするの?」











藍沢「あの程度で辞めるなら早い方がいい。」













白石「フェローは大事に育てなきゃいけないの。
うちの人手不足を解消するには彼らを一人前にするしかないんだから。」













藍沢「それで治療が遅れたらどうする。
それこそAが言うことには俺は一理あると思うけどな。










あいつら指導してたので死にましたって、患者の家族に説明するのか?」












白石「じゃあ、はじめから優秀な若手連れてきてよ!
できないでしょ?











救命は今のメンバーでベストを尽くすしかないの。
とにかく、その人を突き放すような言い方はやめて。」












藍沢「俺は頼まれて救命に来ただけだ。」












医局に入ろうにも入づらく、入り口で会話を聞いていた。












白石「そうね。頼んだ私がバカだった。
一週間前の私に言ってやりたいわ。











この性格の悪い医者はやめとけって。
あー、もう!そうよ。ああいう人だった!」













藍沢「…A。」













『あ、藍沢先生…』













藍沢「もしかして、聞いてたか?」












『まぁ…はい。』













私は歯切れの悪い返事をし、
けれど藍沢先生に何故か腕を引っ張られて廊下の奥へと移動した。










藍沢先生と二人で話すのは、あの時の退院ぶりか。













藍沢「さっき悪かったな。」














『あ、いえ…逆にすみませんでした。』












藍沢「俺は別に何とも思ってない。
けどA、最近どうだ?体調は。」












『うーん、ぼちぼちかなぁ〜。』













実は私は過去に藍沢先生が担当医だったことがあったのだ。

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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2023年11月29日 8時

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