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Youside



















スタッフステーションに戻れば、












横峯「あ、A先生。」











『…なに?』












横峯「今ロビーで待って頂いてるんだけど、
山田さんって言う車椅子の方…患者さん?」











横峯「A先生?」










『あ、うん…後で行く。』











仕事を終えて、私は1回のロビーに向かった。
そこには「難病患者を支える家族会」と書かれた看板と…











遠くには車椅子に乗っている山田と、
お母さんがペットボトルの水をストローで飲ませていた所で、










……今日は、会う気分じゃない、そう思っただけ。
エレベーターに乗って、途中で扉が開いて降りようとした。














ドンッ













『…ご、ごめんっ…』













名取「A…」













颯馬の顔を見ては一瞬で顔を逸らしてしまって、












横峯「あ、A先生会えた?」











灰谷「え?誰かに会ってたんですか?」












『……だったら何なの?』













私は医局に戻って書類整理をした。
暫くしてPHSが鳴って出れば、相手は颯馬だった。










名取〈A、今動けるか?〉














『動けるけど…』














名取〈初療室、至急来てくれ。〉















珍しく、颯馬の焦っているような声が聞こえてすぐに医局を駆け出して初療室に向かった。












名取「FASTします。」













藍沢「頭打ってるな、CT!」













緋山「メキンガーゼ!」













緋山先生の声が聞こえて、私も初療室に入った。
その患者さんの顔を見ると何故か…













藍沢「何だ?知り合いか?」













『…はい…』














藍沢先生の言葉の返事に少し詰まった。











藤川「そうなの?」












『山田涼介、30歳。ALSです。』











名取「血液型はO型RH+いず療養を服用しています。」














『アレルギーはありません。起用歴は…』













藍沢「なんだ、早く言え。」












藍沢先生が、山田の首のコルセットを取れば例の傷跡が見えた。












『半年前、頸動脈を切って自 殺を図っています。』












藍沢「わかった、ポータブル。」












処置の準備…私情を挟んだら、ダメ。

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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2023年11月29日 8時

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