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Aside
翌朝、みんなで外に出てみるとやっぱり降ってた。
夏の雪。
「すご〜い、すごい!」
「おはよう。」
「「おはよう。」」
「魚住君と冬美は、まだ?」
「うん。」
上着忘れた…結構降ってきたけど、大丈夫かな?
「急がないとすぐ雨に変わっちゃうな。」
「降ったねぇこれ、積もんのかな?」
「お〜い!置いてくなよ!」
雪影中の入り口に着いた時、魚住君が到着した。
「遅ぇぞ、魚住。」
「悪い、寝坊した。」
「寝坊かよ。」
・
みんなで夏の雪を見るために雪影中にやってきた。
Aのやつ雪降るって言ってんのに何であんな薄着なんだよ。
そんなこと考えながら中に入ろうとすると、
誰かの足跡らしきものがありそれを頼りに歩いて行く。
足跡が終わりその視線の先には冬美が上送りの矢が首に刺さっていた。
「はじめちゃ…「A、見んなっ!!」」
Aを抱き寄せ、遺体を見させないようにするが、
「キャー!」
「きゃあ!」
間に合わずにAは悲鳴をあげて力なく俺に倒れてきた。
・
しばらく私は動けなくて、はじめちゃんに支えてもらう。
バサッ
「はじめちゃん…。」
「俺の上着、着てろ。そんな薄着だと風邪、ひくだろ?」
「ごめん、ありがとう…。」
はじめちゃんが着てた赤いパーカーを羽織って、
警察が来るまでみんなで教室に待機をすることになった。
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年3月13日 12時