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Aside




お風呂から上がって都ちゃんの部屋に向かいながら髪を拭いてると、
話し声が聞こえてきた。




「じゃあみんなにメールで伝えておかないとね。」




「うん。おやすみ。」




「おやすみ。」




そう言えば…都ちゃんって、はじめちゃんのこと好きだったっけ。
今でも好きなのかな…。




「わっ…!」




「A?何してんだ、こんなところで。」




「い、いや…別に…。」




都ちゃんと楽しそうに話してたはじめちゃんの顔を思い出すと、
まともに顔なんて見れやしない。




「そのまんまにすんなよ。」




「…へ?」




「髪の毛。」




「わかってるよ。」




はじめちゃんのそんな些細な優しさに甘えたくなる。
ダメかなぁ…こんな私。




「A。」




「はじめちゃん。」




「なにボーッとしてんだよ。」




ポンッ




私の頭に優しく置かれたはじめちゃんの大きい手。




「…んっ…は、はじめちゃん…!?」




「可愛い、Aは笑ってる顔が一番だな。」




はじめちゃんと唇が触れて笑顔でそんなことを言われた。




「はじめちゃんのバカッ。」




「じゃあ、おやすみ。」




「うん、おやすみ。」









Aと廊下で別れて縁側でまた考えた。




「うれしい色だったはずが、許されない色だった…。




あ〜もう!わっかんねえ…。」




Aも悩んでたし、明日一緒に考えるか。
朝早いかし、今日はもう寝るか…。









「ねぇ、都ちゃん。」




「A、起きてたの?」




「ごめん、明日さ…降るかな、夏の雪。」




「ふふっ、多分ね。」




布団に横になりながら都ちゃんと話す。




「どうしたの?」




「ううん、はじめ君もAと同じこと言ってたから。」




「あぁ…明日、楽しみだね。」




「そうだね。」




「おやすみ。」




「うん、おやすみ。」




明日の朝は6時起き。
だから今日は早く寝なきゃだね。

▽→←▽



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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年3月13日 12時

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