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Aside




「なぁ都、どうして春菜、自 殺を?」




「あっ、それがね…いまだに、よくわからないの。」




「お母さん。」




「遺書がね、残ってたんだけど…。」




「春菜のお母さんが私達に、どういう意味かわからないって。」




遺書の内容を教えてもらう。




「「うれしい色だったはずが許されない色だった…?」」




「絵を描くのが好きだったから絵の具のことかなとも思ったんだけど…意味、わからないよ。」




「それからほら、お葬式の時。」




「あ…上送りの矢のことね。」




「「上送りの矢?」」




「村の古くからのしきたりで亡くなった人の胸の所に三本の矢を置くの。
海の神 山の神 雪の神を表す上送りの矢。
その三本の矢がいつの間にか、なくなってたの。」




「「どういうこと?」」




私とはじめちゃんが聞いたことに、都ちゃんはただ首を横に振った。









「あ、A。次お風呂いいよ。」




「ありがとう。」




都ちゃんの部屋に居て、はじめちゃんも持っていた写真を机に置いた。




「ねぇ、A。」




「んっ?」




「ううん、なんでもない。」




「そう?なんかあったら言ってね。
いつでも相談乗るから。」




「ありがとう。はじめ君とAって似てるね。」




「そうかな?笑」




「二人が羨ましい。」




「…じゃあ、お風呂行ってきます。」




都ちゃんとしばらく話した後に、お風呂に向かった。

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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年3月13日 12時

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