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Aside
佐木くんや部長にはわからなくていいことだよ。
「6日は白 7日はピンク 8日はシマ。これは…私のパンツの色と柄!」
私は雪影村の雑誌を手に取って、はじめちゃんの頭を思いっきり叩いた。
「うっ!9日と10日と12日はどうしてもわかりませんでした。」
「あのねぇ!!」
「13日 黒死ぬ!って?」
「いや、だって黒よ。黒いパンツってもう"死ぬ!"って感じ?」
私はもう一度、雑誌ではじめちゃんの頭を叩いた。
「もう最低!」
「ってか金田一、いつ確認してんだよ。」
「そりゃあ、Aが洗面台で顔を洗ってる時とか…ご飯作ってる時とか。」
「ほんと、最低!!」
バシッ!!
「Aちゃん、大丈夫?」
「美雪ちゃん、はじめちゃん抜きで二人で行こっか?」
「あ、それもいいね!」
「でしょ?」
はじめちゃんなんかもう絶交よ!
「のぉ〜…!!」
「先輩、自業自得ですよ。」
「そんな…しゅん…。」
「こんなセクハラ変態彼氏なんて放っておいて、私たちだけで楽しも!」
「そーだねっ!」
「言葉が痛い…。」
「「金田一/先輩、どんまいだな/です。」」
ソファーの上でしゅんとしてるはじめちゃんを放って、
私は雪影村の雑誌を開いて確認した。
懐かしいな…みんな、元気にしてるかななんて考えながら。
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年3月13日 12時