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Aside
私は海辺の所で立ち止まった。
そんなはず…どうしよう…私。
「A。」
「はじめ、ちゃん…。」
はじめちゃんが隣に来て私の隣に座った。
「A、今回の事件は辛いのはよくわかる。
だけど…こうなった以上は…。」
「わかってる、わかってるよ…でも、信じたくないの。」
私はそう言って下を向いた。
しばらくして、話しかけてきたのは近くにいた男の人。
「君達は、この前お墓にいたよね。」
「「あっ。」」
「匠の友達?」
「「あの…。」」
「父親なんだ、匠の。」
「「島津君の?」」
「ただ、あいつが赤ん坊の頃離婚してね。それ以来会ってない。
でも、この土地からはなかなか離れられなくてね。」
私とはじめちゃんは立ち上がって匠君のお父さんの近くへ行く。
「「あぁ…雪。」」
「この浜にも積もるんですか?」
「積もるわけないだろ。中学の時習わなかったか?」
「「ん?」」
・
先輩達を探しに部長と浜に来たけど、
「あ、あれ!」
男の人と話し中?
「深刻な顔してたのに…地元の人と世間話か。
フフフッ、大丈夫そうだな、帰ろう。」
「先輩達って、あぁ見えて空元気だったりすることもあるんです。
でも、大丈夫そうっすね。行きましょう。」
「おう。」
A先輩なら金田一先輩と一緒に居れば、安心だ。
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年3月13日 12時