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Aside
警察官から逃げてる途中に建物の影に隠れるために、
はじめちゃんは私を抱き寄せて自分の息を止めていた。
「…ハァハァ…。」
「いや、息止める必要あった…?」
「念には念をってやつだよ。」
「全く…。」
パァァァン!!
話途中で聞こえてきた銃声に、顔を合わせた。
次から次になんなのよ…!ほんとにもう!!
「A、ここにいろ。」
「いや、でも…!」
「心配すんな、すぐに戻ってくるから。」
「あ、ちょっとはじめちゃん!」
私の静止も聞かずに走り出したはじめちゃん。
「…ッ…痛った…。」
急に頭が痛くなり一瞬目眩がして、壁に寄りかかる。
「はじめちゃん…。」
ここで待ってても拉致あかない。
私は少し自分の体調が良くないことにも気づきながら走り出した。
「はじめちゃん!!」
「A、来るなって言っただろ!」
「そんなの待ってられないって…きゃっ…!」
「A!」
さっきまで一緒に居た男性・松岡さんが拳銃で撃たれて倒れていた。
はじめちゃんに支えられて転ばなくて済んだ。
「手を上げろ。」
向こうからやってきた畠山さんが拳銃を構えて左目で視線を合わせていた。
「「違う…俺/はじめちゃんじゃない!」」
はじめちゃんの前に立ち、一瞬視線を龍君の方へ向けると、
龍君は拳銃を持って撃とうとしていた。
「「やめろ/て!」」
パンッ! シュー
「ここに隠れてろ。
A。」
ブルーシートの下に龍君を隠し、私ははじめちゃんと手を握って、
畠山さん達が煙で視線が見えてない内に逃げ出した。
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年3月11日 20時