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ページ17

美雪side




はじめちゃんとAちゃんが良い感じの雰囲気だったから、
私達三人は離れたところで見守ってた。




「金田一のやつ、大丈夫か?」




「先輩なら心配ないですって。」




「余計なことしないといいけど…。」




はじめちゃんは、Aちゃんのこと大好きだけど、
だからそれ以上に余計なこと言っちゃうことも多いんだよね。




「俺守って余計なことすんじゃねぇよ。」




「えっ?余計なことって何よ!
私だってはじめちゃん守ることくらい…。」




はじめちゃんはAちゃんのことを優しく抱きしめてた。




「金田一がぁ〜…!!」




「「部長は黙っててください!!」」









はじめちゃんに抱きしめられて、しばらく離してくれなかった。




「はじめちゃん…どうしたの…。」




「俺、Aに何かあったらどうしようかと思うじゃねぇか…。」




「ごめん…はじめちゃん…。」




はじめちゃんから離れると、はじめちゃんが泣いてる…?




「はじめちゃん、泣いてるの?」




「んなんじゃねぇよ、泣いてねぇし。」




「誤魔化さなくてもいいんだよ?笑」




「うるせぇよ。」




「あ、ちょ…!」




はじめちゃんにいつもとは違うけど、ちょっと強めに頭を撫でられる。




「もぉ!ぐちゃぐちゃ…。」




「俺をからかったらそうなるかんな。笑」




「はじめちゃんの意地悪!」




「A。」




はじめちゃんに呼ばれて振り返った次の瞬間に、私とはじめちゃんの唇が優しく触れた。




「…は、はじめちゃん…!!」




「ありがとな。」




はじめちゃんが笑顔を見せてくれて、私はその笑顔に釣られるように笑った。

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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年3月11日 20時

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