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Aside
はじめちゃん達と再び訪れたのは洞窟。
ここに証拠があれば良いんだけど…必死に中を捜す。
「「ない。
ない。
ない…。」」
「はじめちゃん、Aちゃん、何がないの?」
「「巌窟王が閉じ込められてたなら、
絶対に残ってなきゃならないものがないんだ/のよ。」」
「残ってなきゃ、ならないもの?」
はじめちゃんと顔を合わせて、まさかとハッとする。
「いや、まさか、はじめちゃんそんなことって…。」
「Aちゃん、はじめちゃん…。」
「何でもいい。本当の犯人を指し示す痕跡があれば…。」
どうしよう…焦ってもしょうがない、一回落ち着け!
金田一A!!
一回深呼吸をして、再び探し始めた。
その時、佐木くんや真壁部長や美雪ちゃんも動き出してくれた。
「あと2時間!」
「絶対証拠、見つけるぞ!」
「「みんな…。」」
朝方まで探したけど、結局何も出なかった。
「結局、何も見つかりませんでしたね。」
ホテルに戻る途中、私とはじめちゃんは真っ直ぐ前を見た。
あれ…これって、まさか、そんなことある…?
「どうしたんだよ?またまんじゅう食いたいってか?」
「そういや、腹減りましたね。」
「まだ夜明けだよ。店なんか、やってないよ。」
なるほどね…そういう事だったの。
全て、わかったよ。
「「いや…
謎は、全て解けた。」」
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年3月11日 20時