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Aside




高遠と話したあとしばらく待っていてもはじめちゃん達が来なかった。




不安に思って少し洞窟の中に入ると、




「違う…俺じゃない!」




「ナイフ捨てろ!」




「ちょっと待ってください!」




はじめちゃんの前まで走って止まる。
相手の男の人は拳銃を持ってる…でも今は、それどころじゃない。




「A…お前外で待ってろって言っただろ!」




「それどころじゃないでしょ!
はじめちゃん…やってないのはわかってる。」




「お前、急に出てきて誰だよ!」




「はじめちゃんの双子の妹の金田一A。
この事件について調べてる一人よ。」




「調べてるって、お前まだガキだろ!」




「ガキでもなんでもいい。
私ははじめちゃんを助けるためにここに居るの!!」




「だったらお前ら三人まとめてついてこい!」




そう言われ、男性に連れられて別の場所へとやってきた。
手は紐で縛られてるけど…後で解けばいいか。




「ちゃっちゃと歩け!何で、四ノ宮殺した?」




ガシャン!




近くの椅子を蹴った男の人は私達に拳銃を向けたままだ。




「白状するまでここから一歩も出さねぇからな。」





「「よいしょっと。」」




「えっ、ウソ、何で?」




「縛られた時にロープを少し握っといたんだ。
そうすりゃ、きつく縛られても握った分だけロープに余裕ができんだろ。」




「凄いマジシャン見たい!」




「しっ!」




はじめちゃんが代わりに説明をして、龍君の紐を外した。




「にしてもA、ホントお前無茶しすぎ。」




「だって私、はじめちゃんのこと信じてるから。
はじめちゃん…!!!」




「うわっ…!ちょ、A…!?」




私は抱きついてすぐにはじめちゃんは優しく受け止めてくれる。
そういうところが、私は好きなの。




「金田一さんとAさんって、そういう関係…何ですか?」




「俺とAは双子の兄妹なんだけど、付き合ってもいるんだ。




龍…引いたか?」




「い、いえ!素敵だな、と思って。」




「龍君、いい子だね。」




「そんなこと、ないです…。」




「俺のAに惚れるなよ?笑」




「って、こんなこと話してる場合じゃないよ!
はじめちゃん、この後どうするの?」




話を一旦元に戻して、どうやったら抜け出せるのか話し合いをした。

▽→←▽



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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年3月10日 17時

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