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Aside
皆が言っている通り、サブローは多分今、信長として生きてる。
だけど…その信長は、本能寺の変で死ぬんだよ？
サブローは、わかってるのかな…いや、絶対わかってない。
それは確信して言える。
それに今、どの時間軸にいるかもわからないし。
斎藤道三は？今川義元は？浅井朝倉は？
色んなことが頭によぎる。
「A様、足少し触りますね。」
「あ、はい…あの、恒興、様。」
「私のことは…様付はいりませんよ。」
「あ、いえ…そう、呼ばせてください。
少し聞きたいことがあります。」
「なんでしょう？」
恒興様は、手当をしながら私の話を聞いてくれるらしく、
でも、今は何年から聞いた方がいいのかな？
いや、やめとこ。
「サブ…あ、信長様が最近会った人や…これから会う人って、
決まっていますか？少々、気になったもので…。」
「信長様は、斎藤道三様と会うか、会わないかをまだ迷っています。」
「斎藤道三って…。」
「帰蝶様のお父様です。」
やっぱり…斎藤道三は、帰蝶様のお父さん。
え…ってことは、やばくない？
帰蝶様のお父さんって、長良川の戦いで亡くなるんだよね？
それで確か、信長が派兵したけど間に合わなくて…。
「そう、ですよね。」
「…終わりましたよ。」
「ありがとうございます…いった…！！」
「A様、まだはあまり動かない方がよろしいかと！」
立った瞬間に、激痛が走って思わずふらついてしまい、
恒興様に支えられた。
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作者名：反町ゆうり
| 作成日時：2022年1月11日 19時
