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Aside
サブローの目の前でご飯を食べ終わった所で、
家臣のみんな達が部屋に入ってきた。
「A様！A様、無事でなによりでございます。」
「目覚めてよかったな！」
「みんな、心配かけてごめんね。」
「これで死んで行った兵たちも、浮かばれますな。」
死んで行った兵たち…そうか、、助からなかった人たちも、
中には居るんだ…なのに、私が生きてていいのだろうか？
その日の夕方、私は一人部屋でぼーっとする。
撃たれた場所がほんの少しまだ痛む。
「…痛いな…。」
「A様。」
「恒興様？どうしたんですか？」
私の問いに、恒興様は少しの沈黙の後答えた。
「A様が撃たれたのは全て私の責任。
私が付いておりながら、A様の命を危険に。
誠に。誠に、申し訳ございませんでした！」
恒興様が襖越しに謝っていたので、私は立ち上がって襖を開けた。
サブローのことじゃないのに、どうしてそこまで。
「恒興様のせいじゃないですよ。」
「しかし！」
「恒興様…顔、あげてください。」
私は恒興様と視線を同じにして、正座で座る。
「恒興様、信長様を守ってくれてありがとう。」
「A様。」
「これからは、私も守っていくから。
恒興様だけに、信長様のことを任せてられないよね。」
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作者名：反町ゆうり
| 作成日時：2022年1月11日 19時
