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はじめside
「あの、ラベンダーの芳香剤なんて何に使うんですか?」
「ちょっとね〜。Aも気になってたこと、実験してみようとおもって。」
「え、Aちゃんも?」
「あぁ。」
ラベンダーの芳香剤を開けて、
「あっ、いい匂い。」
映研の入口付近の床にたっぷりと零した。
「え、ちょっと先輩何やってるんすか!」
「あああ〜。あ〜あ、知らない。」
芳香剤を巻いたところを飛び越える。
「やっぱ足んないか。それ全部巻いて。」
「これ全部巻くの?」
「うん。あっ、おっさん?今から映研の部室来てくんないかな。」
・
はじめちゃんに映研の部室に呼ばれて、映研の前に来た。
「うわ、何これ?まさかはじめちゃん。」
「うん、例のやつ。飛び越えて?」
「わかった。」
私は片足で多分芳香剤?を巻いたところを飛び越える。
「一瞬で理解できるって、さすが双子だね。」
「別に、そんなことないよ。」
他の部員の子も呼んだみたいで、みんな飛び越えて行く。
「よし、これでみんな揃ったね。」
「あれ?真壁先輩は?」
「ポアロにご飯だって一回家帰った。ちょっと遅れるって。」
「あの人自由だな〜。」
「はじめ、来たぞ!」
「あ、2人とも足元気をつけて〜!」
「危ない危ない。」
「にしても随分蒸し暑いなこの部屋は。」
「すいません、クーラー壊れちゃって。」
「おい一年。冷たいもの入れろよ。気が利かねぇな。」
門脇先輩の言葉で遊佐さんたちが麦茶を入れてくれた。
うん、やっぱり冷たいもの美味しい。
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年2月27日 8時