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…
今までAは、ずっと聞けたらいいなと思っていた。しかし、今は聞けたらいいなではなく、
───聞きたいに変わっている。
.
「こんなこと…初めてなんです。」
父と話している時も神楽ちゃんや銀さんと話している時も、聞けたら楽なのにとは思っていた。
でも、実際は聞こえなくても紙などに書いてくれたら話せるし迷惑はかけてしまうけど、このままでいいんじゃないか、と思っていた。
でも沖田さんに会って、
話して、
見て、
あの人の声がどうしても聞きたいと思った。
.
『それは──』
そこまで書いて近藤はホワイトボードに書いていた言葉を全て消してはまた書き始める。
そしてそれをAへと見せると、Aは口に出してそれを読み上げた。
.
『────後悔したらダメだぞ。』
その言葉が何を指しているのか、彼女は分からなかったが、近藤さんに真っ直ぐな優しい目を見てすぐに「はい」と答えてしまった。
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リアルドS - 沖田くんカッコいいo(〃^▽^〃)o (2020年2月29日 22時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
アニオタで何が悪い。 - nanasiさん» 本人ではなくてすみませんが、ゆっくりと話して、短い言葉なら、聞こえるのではないでしょうか。 (2018年10月15日 23時) (レス) id: b56a29ce1c (このIDを非表示/違反報告)
nanasi - 質問なんですが、11の冒頭で沖田の呼びかける声が聞こえているのはどういう状況ですか?片耳だけ聞こえるとか有るんですか? (2018年9月30日 22時) (レス) id: 24c72b8a8f (このIDを非表示/違反報告)
青ウサギ(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります (2018年9月30日 14時) (レス) id: 96f8c4fa92 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - このお話大好きです!!番外編楽しみにしてます! (2018年9月30日 14時) (レス) id: 9001c617e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青ウサギ | 作成日時:2018年2月27日 20時