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「くっそ…マジ無理だ…」
「勝てる訳ねぇだろ…」
部屋の端に座る
その姿はすっかりと撃沈しており、鼻をすする音も微かに聞こえる。
Aは自身のゲーム機に目を落とすと、画面には”WIN”と表示された文字。
自然と顔がニヤける。
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「何してんの」
突然頭上から降ってきた声に、Aは目を瞬きさせ顔を上げた。
1本のアホ毛を揺らし、片手には握り飯。そして青い瞳。
『あんた今日の会議サボっただろ』
「何?お前出たの?俺が部屋行った時は寝てたじゃん」
『勝手に部屋入ってくんなよ。』
神威は首を傾げる。
残りの握り飯を無理矢理Aの口の中に押し込んだ。
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「何しようが俺の勝手だろ、これでもやるから機嫌直せよ」
『…ほはへのへぃだろ(お前のせいだろ)』
Aのゲームを奪い取り、ブチりと電源を切ると
何とか受け止め胸を撫で下ろす
「こいつ借りるよ」
「え?あ、はい!」
『おい、なに勝手に了承してんだ。コラ、
「ふざけんな」とでも言うように睨むAの首根っこを掴みスタスタと部屋を出ていく神威。
それを見て、三人は呆然と口を開けていた。
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青ウサギ(プロフ) - これからのお話しで登場します!阿伏兎ではありません! (2018年6月29日 15時) (レス) id: 96f8c4fa92 (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - すいません。気になったのですが、目の下にくっきりとクマを付けて、体形がガッチリとしている男←阿伏兎でしょうか?仲間内で敬語は使わないと思うのですが。阿伏兎じゃなかったらすみません。 (2018年6月29日 15時) (レス) id: efeb5e493c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青ウサギ | 作成日時:2018年6月6日 22時