*6 ページ8
.
『──は、まだ連絡ないの?』
席も無事確保出来た二人は早速料理を食べ始めていた。
Aの片手に照り焼きチキン。既に口の周りはソースでベタベタになっている。
二人は向かい合わせに座っている。
テーブルの上には大量の皿が並べられている。
.
『潜入期間終わったんじゃないの、あいつ』
「さぁな」
阿伏兎はガツガツと米を口に流しこみ「それから」とまだ飲み込んでいない状態で言葉を続けた。
「近々“地球”に行くことになりそうだ」
『地球?なんでまたそんな所に?』
青い星地球。10年前に起きた攘夷戦争で天人に敗北し“侍の国”と呼ばれていたその星は、今では我々天人の所有物になっている。
幼い頃に一度行ったことはあったが、それは昔の地球の姿であり戦争後の姿は知らない。
指についたソースをペロッと舐め取る。
阿伏兎は進めていた手を止めスプーンを皿にカチャンと置き、ニヤニヤと笑う。
.
「お前の大好きな旦那がいるんだよ」
『鳳仙の旦那が…?』
つーか別に好きじゃない。
52人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青ウサギ(プロフ) - これからのお話しで登場します!阿伏兎ではありません! (2018年6月29日 15時) (レス) id: 96f8c4fa92 (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - すいません。気になったのですが、目の下にくっきりとクマを付けて、体形がガッチリとしている男←阿伏兎でしょうか?仲間内で敬語は使わないと思うのですが。阿伏兎じゃなかったらすみません。 (2018年6月29日 15時) (レス) id: efeb5e493c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:青ウサギ | 作成日時:2018年6月6日 22時