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『眠かったんだよ』
どうしようもなく眠かったんだ。
考えてもみなよ。深夜3時に起こされて直ぐに戦闘モードに切り替えるなんて無理があるだろ。
体もそうだけど、心にも限界と言うものがあってね?流石の戦闘民族でもそんな鋼の心は持ち合わせてないんですよ。
...つーことで。
『寝させろ』
「永遠に眠るか?このすっとこどっこい。」
腕を組みAを見下ろす阿伏兎。
その目に宿す感情を言うなれば…怒り…と、
「ったく、俺はいつまで子守りをしなきゃいけねぇんだ。めんどくせぇ」
『私はもう大人だよ。子守りなんて頼んでねぇ。』
「けっ、色恋も知らねぇガキが抜かしやがる…。てめぇも所詮、団長と変わりゃしねぇな」
『色恋くらい知ってますぅー。私も恋くらいした事...』
した事…あったか?
いや、ないな。元々男なんて興味ないし…。
『やっぱなかったわ』
「どうでもいいが早く起きろ。お前のせいで会議が進みやしねぇ」
ペシンと軽く頭を叩かれて、痛くないのに痛いと声をあげるA。阿伏兎はそんなAの声に耳を傾けることなく、「早くしろ」とだけ言うと部屋を出ていった。
まだ覚醒しきれていない目を服の裾で擦り、「めんどくさいな」と呟いては、Aはベットから起き上がりクローゼットに手をかける。
いつも通りのチャイナ服を取り出すと、着ていた服を脱ぎ捨てそれに着替え始めた。
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青ウサギ(プロフ) - これからのお話しで登場します!阿伏兎ではありません! (2018年6月29日 15時) (レス) id: 96f8c4fa92 (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - すいません。気になったのですが、目の下にくっきりとクマを付けて、体形がガッチリとしている男←阿伏兎でしょうか?仲間内で敬語は使わないと思うのですが。阿伏兎じゃなかったらすみません。 (2018年6月29日 15時) (レス) id: efeb5e493c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青ウサギ | 作成日時:2018年6月6日 22時