とお あまり いつつ ページ15
「おーい!!Aちゃ〜ん!
まだそこに居るだろう?こっちへ来てくれまいか!!その子は監視役と言ったろう?」
『………あ、君が居るから私がここにいるのバレてるんだね…?』
……私の名前を呼ばないでくれ鬼が…
うーん……心が痛むけどこの子を潰すしか……
…………………いや、できないそんな事!!
なんて酷い事を考えたんだ私は……
「おぉ〜い!Aちゃ〜ん!!
Aちゃ〜〜〜ん!!!!」
『……………はぁ………』
「あ、Aちゃん!」
仕方なく襖を少しだけ開けて背中を見せて床に座る
これなら見なくて済む
華衣さんも見られたくないだろうし…
あーお嫁にいけない………
こんな場面に立ち会うなんて………
てか叫ぶんじゃねぇよ………夜だぞ…………
見なくても分かる…華衣さんの視線……
鋭すぎて首もげそうだわ
「あれ?どうしてこっちを見てくれないんだい?
昼はあんなに俺の目を見てくれたのに」
『………私は貴方様方の中に割って入るつもりは無いんです。
この形で申し訳ありませんがご要件を手短にお話ください』
「なんだか冷たいなぁ………
せめてこっちを向いて話を聞いておくれよ」
『それはできません』
「そんなぁ………お願いだよAちゃん
君は俺のお気に入りなんだ
そんな態度を取られると悲しくなる」
『………………』
心がないくせに悲しいとか言ったって私には効かないぞ
察しが悪いな………童磨は
「全く…そういうところも可愛いから許すよ
俺は優しいからな」
よくわからんが諦めてくれた…良かった
そう思ったのも束の間、何故か私の体は宙に浮いていた
抵抗ができずどんどん体が二人の元に引き寄せられていく
『………っ!?
何これ!氷のつる………?』
「そうさ
さっきの行動は許したとはいえ、やっぱり顔を見て話してくれないのは悲しいからなぁ」
手も足も縛られ動けない
どうしても童磨と華衣さんの顔が目に入る
「あれ、だけどこれだとAちゃんに助けてもらえないなぁ
俺がAちゃんを捉えてしまっているし」
『私が…助ける?誰を?』
「俺をさ!
助けてくれないかAちゃん
ずっとこの子が離してくれないから困っているのだよ
すぐ君の元へ行きたかったのに」
そんな事言われても……どうしようもないよ
困ってる本人に身動きとれなくされてるし
童磨一人でも助かりそうなんだけど?
………多分華衣さんはこいつに想いを寄せているから邪魔したくない
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こなき(プロフ) - 三月の専属ストーカーなつめみくさん» わ!ありがとうございます😭そう言っていただけてモチベ上ります⤴ (10月16日 6時) (レス) id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
三月の専属ストーカーなつめみく - あかざちゃんが優しすぎて泣く。むざりんが何がしたいのかは分かんないけどこれからの展開期待してます! (10月15日 13時) (レス) @page29 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 雪製レンガさん» ウギャ嬉しすぎりゅ (7月7日 15時) (レス) id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
雪製レンガ - イメ画うますぎて泣けてきます… (7月7日 10時) (レス) id: 53ca077bc3 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 柴犬愛好者さん» 分かりみが深すぎる (7月1日 10時) (レス) @page17 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐那菊 | 作成日時:2023年5月28日 1時