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久しぶりに見る家

少し緊張しながら扉を開けた




『只今戻りました。悲鳴嶼さん』




懐かしい香り

確かこれは“香”だったか
そういえば悲鳴嶼さんはいつも御香を焚いてたな




「…戻ったか。」




いつもの囲炉裏がある部屋
川魚が竹串を挿して焼かれている

あの川魚は美味しいやつ…!
名前わかんないけど




「どうだった。」


『いい経験になりました!色々なことを学べたし、大切な友達もできました』


「そうか…それは喜ばしい事だ。」


『はい!』




ふふ…
ちょっと名残惜しかったけど、ここもいいな
安心感がある

………あれ…川魚3本焼いてるの?
いつもは2本とか4本なのに
奇数………??




『………悲鳴嶼さん、今お客さんでも来てるんですか?』


「嗚呼、気付いたか。………今は滝に打たれている頃だろう。見に行ってくれないか」


『……??わかりました』




言われた通り外に出る
いつも私が修行していた川へ向かって歩く


お客さんに滝修行させるなんて…
悲鳴嶼さんも鬼だな……鬼を殺す側だけど…

まぁでも鬼殺隊の人なのかも
流石に一般人にはさせないよね


そう考えながら見慣れた道を進む
滝の音が聞こえてきた頃、野太い男の子の叫び声が聞こえた




「ゔぉぉぉぉぉぉおお!!」


『……おぉ』




……迫真だなぁ…
でも皆ああなるよね…やっぱ。




『おーい!そこの貴方!!悲鳴嶼さんとこ戻ろー!川魚焼けたよー!』


「あ゛!!?」


『休憩も大事!!こっち来て!一緒に戻ろー!』




滝に打たれている時は声が聞こえにくいので大きな声を出して呼んだ

私の声に気付き、ざぶざぶと川を渡って陸に上がる彼

年は……1個上かな?




「………」


『お疲れ様!貴方は鬼殺隊の人?』




私の問いかけに頭を横に振る

……鬼殺隊じゃない…
なら、私と同じなのかな?

取り敢えず歩きながら話したいな


私が一歩踏み出すと彼は私に合わせて歩いてくれた

顔はちょっといかついけど結構いい人かも
さっき修行してたの見たから親近感湧いたわ




『そっか!なら私と一緒だね!あ、私の手拭い使って!風邪ひいちゃうよ』


「……ありがとう」


『いえ!』


「………お前がAか?」


『え、そうだけど……悲鳴嶼さんが言ってた?』


「うん。……………俺、柱になりてぇんだ。だから悲鳴嶼さんに継子にしてくれって頼んだんだけど……手一杯だからって。弟子にしてもらったんだ。………お前が居ない間に。」


『そうなんだ…えっと…貴方と私少し似てるかもね』


「…そうか?…………言い忘れてた。俺は玄弥。」


『……よろしく玄弥さん』




誰か……誰かこの空気を温かくしてくれ…

・→←時は流れて



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優衣(プロフ) - 後半食べ物の事ばっかりなの可愛い(ノ≧▽≦)ノ続き楽しみにしてます✨ (4月2日 11時) (レス) @page25 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます!頑張ります(⁠ᗒ⁠ᗩ⁠ᗕ⁠) (4月1日 20時) (レス) @page24 id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 夢主ちゃんのお茶渋かったんだ🍵続き楽しみにしてます✨ (4月1日 18時) (レス) @page24 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます(ToT)更新頻度低くて本当ごめんなさい😖なのにまだ見てくれてることが嬉しすぎて泣けてきます…アリガトウ!!! (3月11日 21時) (レス) id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 無一郎のまたね(⌒0⌒)/~~めっちゃ可愛い(ノ≧▽≦)ノ続き楽しみにしてます✨ (3月11日 21時) (レス) @page24 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐那菊 | 作成日時:2023年9月22日 23時

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