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12話 ページ13

無事に王都到着したA達はその悲惨さに呆気にとられた。煌びやとした王貴界なのに今は、炎渦巻く戦場と化している。




フエゴレオン「A、民の安全が最優先だ。頼むぞ」





貴「はい!」





フエゴレオンと一度別れたAは片っ端から王都に蔓延る敵に向かって魔法をぶつけている。しかし、一向に倒れる兆しが見えない。




貴「氷造形魔法… 破滅の冬(フィンブル)」




Aの魔法で辺り一面が氷の結晶に囚われた。一気に周囲の気温も下がり白い息が口から出ている。




貴「フゥ…これで行動不能、皆さんもう大丈夫ですよ」




Aによって助けられた王族、貴族は泣きながら喜んでいる。助けた民達は安全な場所に魔法で向かわせた。まだ、危険が迫っている民は大勢いる。




貴「!…この魔力…」





感じたことがない"負の感情"しか感じられない『魔』
かなりの手練だと思うが向かわない訳には居られない。あらかた片付けたAは急いでその魔力の元に向かった。



貴「…!いた!」


"負の感情"しかない魔力の元に向かうと明らかに、悪者が小さな女の子に向かって攻撃をしようとしていた。


貴「氷造形魔法…"氷結"(コンゲラート)」


女の子に向かって攻撃をしようとした者達を氷で粉々に粉砕したA。女の子は助けに来てくれたAにしがみついている。


?「出たよ、出たよ…魔法騎士様がよ…あ?んだよ翠緑の蟷螂じゃねぇか」


貴「今すぐ王都から手を引きなさい、魔法騎士団団長達も駆けつけています。タダではすみませんよ…」


女の子はAの後ろに隠れている。こんな戦場の中一人でいるなんで心細かったろうに…


?「テメェ見てぇなクズがいるから、魔法騎士団はクソなんだよ!」


魔法を発動すると、王都を襲っていたゾンビ?のような者が地面から出てきた。この魔道士が主犯のようだ…元を叩けば一網打尽に出来る


貴「氷造形魔法…"氷の矢"」


魔法で複数の氷で作った矢を放ちゾンビ達を戦闘不能にしていくA。しかし、流石のAも魔力が減らないわけは無い。


?「ホラホラ、どうした?足元がおぼつかないぜ?」


貴「っ!!…氷造形魔法…封印の氷地獄(コキュートス)」


一気に決めにかかったAは魔道士ごと氷漬けにしようとしたが、間一髪のところでかわされてしまった。Aは女の子を守りながら必死に戦っている。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:唐墨 x他1人 | 作成日時:2018年9月26日 0時

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