海:大倉side ページ15
丸「うちのクラスになぁ、村上っていう教師がいんねんけどぉ、この前急にたっちょんに怒鳴ったんよ〜」
丸「なぁ！たっちょん！」
『うん…。そやったね…。』
ちょ、ヤスの前で村上って言ったらあれやないの
安「村上………。」(ﾎﾞｿｯ)
丸「章ちゃんなんてぇ？？」
安「あ！なんでもあらへんよ〜」
丸「って…章ちゃん泣いてるよ？」
丸「俺なんか傷付けることゆうてたらホンマにごめん！！」
『ヤス大丈夫か？？』
安「ちゃうよ〜！！ちょっと目にゴミが入っただけやって〜」
安「でも、ちょっと昼飯食うたら僕帰りますね
〜。」
丸「ホンマにごめん……。」
安「ちゃうって〜！だから丸ちゃんは悪くないんよ〜。ちょっと思い出しちゃっただけやから。」
丸「そっか……。」
安「丸ちゃん！テンション下がらないの！！ほら食べるで！」
丸「そ、そうやんな！食うで！ﾊﾟｧｧｧﾝ！」
『あっははははは笑』
丸「あ、ウケたわ笑」
安「丸ちゃん最高やで！笑」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
安「よしっ！じゃあ僕帰るわ〜！丸ちゃんご馳走様です〜！たっちょんもまたな〜」
丸「おんっ！またな〜」
ヤスが反対側へ歩いて帰っていく。
丸「たっちょん！俺らも遊bo(((『丸ちゃん俺行くとこあるからほなまたなー！！
丸「そうなんや！またなぁぁぁ！学校でぇぇ！！」
全速力で走った。
もちろんヤスの元へ。
ヤス、俺ちゃんとヤスのこと知りたい。
ヤス、抱えこまんでええんよ。
辛かったな。
後ろ姿で分かった。小柄で金髪の男…。ヤスや。
『ヤス！！！！！待って！！！！』
ヤスの背中がビクッとして、ゆっくりこちらに顔を向けた。
その顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
ヤスのところへ走った。
んで、ヤスを抱きしめた。
俺は、抱きしめたままヤスの耳元で言った。
『抱え込まないで。俺に話して。』
安「ｸﾞｽﾞｯ ｳｯ ｳｯ……。」
やっと口が開いたと思ったら
安「僕、大丈夫やでぇ。ｸﾞｽﾞｯ 」
『大丈夫ちゃう。俺知っとるから。ヤスがいじめられてたこと。』
『村上から聞いた。』
安「え？……」
『だから、全部俺に話して。』
『守ったるから。』
俺が言った瞬間、ヤスはさっきよりも嗚咽をしながら子供みたいに泣いた。
こんなヤス初めて見た…。
けど、ヤスの頭を優しく撫でてヤスが話せるまで待った。
安「ﾌｪｯ…ｸﾞｽﾞｯ…ｳｯ 僕怖い…。」
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作者名：(名前)まるぼうず | 作成日時：2021年5月8日 22時
