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顧問・土井半助 ページ37

「土井先生!」

「遅かったじゃないですか!」


久々知くん達とは違う黒い忍装束を着たその人は優しい笑みを浮かべて食堂の入り口に立っていた。




「すまんすまん。一年は組のテスト採点してたら段々胃が痛み始めて…

少し医務室によってから来たんだ」

「ゔ、」

『ん?』


ここで、隣に座っていた伊助の顔色が急激に悪くなる。

伊助は一年は組で、土井先生が教科担任なのだと三郎次がボソッと教えてくれた。



『わかるよ。オレもからっきしだったわ』



頭を使うよりも体を動かすタイプのオレにとって授業で行う座学には苦い思い出があった。

知識がないわけではないが、やはり得意かと問われればすぐに首を縦に振ることができなかった



最近やった座学の授業を思い出していたら、気づけば目の前にやってきていた土井せんせー。

他の生徒と分け隔てなく変わらない笑顔を浮かべて、その人はオレを見つめる



「君が兵助の言っていた六年生の編入生だね。

私は土井半助。火薬委員会の顧問をしている」

『…どうも』


探るような目で相槌を軽く打てば苦笑いされた


「すっかり警戒されちゃったな」

『まぁあれだけ手厚い監視をされれば、』

「あの時は君が何者かわからなかったからね」

『責めはしませんよ。それがあなたの仕事だ』




バツが悪そうに土井せんせーが眉を下げる。
そのんな彼の前にオレは久々知くんが持ってきた豆腐を差し出す




『ま、今は生徒と教師という仲です。

これからよろしくお願いします。せんせー』




土井せんせーが見せた一瞬の動揺を見ぬふりをした。

この人が裏でオレの事をどこまで知っているかは分からないが

今はせっかくの楽しい時間を台無しにしたくはない




『さぁ一緒に食べましょ?久々知くんがせっかく腕によりをかけて作ってくれたんですから』

「あ、あぁ。そうだな」

知り合い→←委員会ねぇ〜



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伊綱(プロフ) - ずんだ餅さん» ありがとうございます!気長に待ってて頂けたら幸いです^ ^ (2023年2月25日 8時) (レス) id: 4fcd5fb6be (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - 面白いです!!!更新待っときます。(*`▽´*) (2023年2月21日 23時) (レス) @page43 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
伊綱(プロフ) - Moonさん» コメントありがとうございます!大変励みになりますッ (2023年2月19日 17時) (レス) id: 4fcd5fb6be (このIDを非表示/違反報告)
伊綱(プロフ) - スイちゃんのご友人のご友人さん» ありがとうございます!とても嬉しいです^_^ (2023年2月19日 17時) (レス) id: 4fcd5fb6be (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇‍♀️めっちゃこの物語良き過ぎます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新されるのを楽しみにしています(*^^*)🎵𓈒𓏸 (2023年2月9日 18時) (レス) @page42 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊綱 | 作成日時:2022年10月10日 19時

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